かし‐の‐たま〔クワシ‐〕【▽和氏の▽璧】
和氏の璧
和氏の璧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 10:09 UTC 版)
詳細は「和氏の璧」を参照 和氏の璧は、暗闇で鈍く光り、置いておくと夏は涼しく、冬は暖かくしてくれ、虫除けにもなったという言い伝えがある。そのため、春秋戦国時代では最高の宝石として位置づけられており、上述の「韓非子」以外にも「史記」、「十八史略」などの書物にも登場している。しかし、趙没落後は歴史上には登場せず、行方知れずとなっている。 一説では、趙の滅亡後に中原を統一した秦に渡り、始皇帝が和氏の璧を玉璽(伝国璽)にしたとされ、その後漢王朝の歴代皇帝もその玉璽を使用していたとされる。「三国志演義」などでもその説を採っているが、仮に和氏の璧=伝国璽だとしても、五代十国時代の946年に後晋の出帝が遼の太宗に捕らえられた時に伝国璽は紛失してしまっており、現存する可能性は低いと考えられている。 また、完璧の故事由来から「連城の璧」とも呼ばれる。
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