吸血性
吸血性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 15:37 UTC 版)
夜間吸血性である。 韓国のオオツルハマダラカや、中国安徽省のA. lesteri anthropophagusの調査では、人に飛来する時間帯のピークは深夜である。 熱帯熱マラリア原虫・三日熱マラリア原虫・四日熱マラリア原虫・卵形マラリア原虫は、牛・馬などの大型哺乳類家畜の体内では、増殖しない。 したがって、一般的に、ハマダラカが、牛・馬などの動物から吸血する性質(動物血嗜好性)が強ければ、マラリア原虫媒介能力は小さい。逆に、人から吸血する性質(人血嗜好性)が強ければ、マラリア原虫媒介能力は大きい。 1951年6–9月に福岡県柳川市で、人家と、牛、山羊を飼っている小屋に侵入してくる蚊を採集したところ、シナハマダラカ28, オオツルハマダラカ12, ヤツシロハマダラカ15の割合で採集された。採集された蚊の中で、人家に飛来侵入した蚊の率は、シナハマダラカ5.2%, オオツルハマダラカ27.5%, ヤツシロハマダラカ10%であり、各種順に, 牛を選んだ蚊の数はヒトを選んだ数の13.9倍、2.4倍、6.7倍であった。どの蚊も牛をよく選択しているが、オオツルハマダラカの人血嗜好性は、他の倍以上に高かった。 1951年6–10月における福岡県柳川市・熊本県荒尾市などの調査でも、ほぼ同じ結果が得られている。 中国安徽省での A. lesteri anthropophagus(当時 A. lesteri 型とされていた)の調査でも、シナハマダラカよりも、人血嗜好性が大変、強いという結果が得られている。
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