「合計特殊出生率」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

合計特殊出生率とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 合計特殊出生率の意味・解説 

ごうけい‐とくしゅしゅっしょうりつ〔ガフケイトクシユシユツシヤウリツ〕【合計特殊出生率】

読み方:ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ

15歳から49歳女性の、年齢別出生率合計した指標一人女性平均して一生の間に何人の子供を産むかを表す。合計出生率TFRtotal fertility rate)。

[補説] 平成28年2016)の日本の合計特殊出生率は1.44。これは、人口維持必要な人口置換水準(約2.07)を下回り少子化進行していることを表す(数値国立社会保障・人口問題研究所)。


合計出生率(合計特殊出生率)

合計出生率(合計特殊出生率) 4訳注)は期間出生力 1要約指標である。すなわち、それは特定年または期間の出生力であって出生スケジュール 2構成する年齢別出生率合計して得られるものであり、合成的出生力尺度 3を表す。他の要約期間出生力指標としては、結婚持続期間別出生率合計値である合計嫡出出生率 5年齢別出生順位別出生率合計値である順位別合計出生率 6がある。ある年の出生数をその年の結婚数、あるいはその年も含めてそれ以前結婚数の加重平均値で割ることによって、出生結婚比 7得られる


合計特殊出生率

【英】:TFR, Total Fertility Rate

合計特殊出生率は、女性妊娠能年齢(15歳から49歳)の間に通常の出生率にしたがって子どもを生むとして、その女性が一生の間に生むことができる子どもの数をいう。合計特殊出生率が2.1上であれば人口増加傾向2.1以下であれば減少するといわれている。 世界全体の合計特殊出生率の動きをみると、195055年平均5.02水準にあったが、その後低下傾向となり、19952000年平均では2.80と3を下回った国連推計によると、今後出生率低下傾向続き、2045〜50年平均では世界全体で2.02、先進地域では1.79、発展途上地域では2.05と予想されている。世界の合計特殊出生率(20052010年平均)を地域別にみると、アフリカが4.67と、他地域大きく引き離して最も高い。次いでラテンアメリカ(2.37)、アジア(2.34)、オセアニア2.30)の順となっている。ヨーロッパは1.45と低く北部アメリカ2.00となっている。また、国・地域別にみると、最も高いのはニジェール(7.19)であり、次いでギニアビサウ(7.07)、アフガニスタン(7.07)の順となっている。一方、最も低いのはマカオ(0.91)であり、次いで香港(0.97)、ベラルーシ(1.20)、韓国(1.21)、ウクライナ(1.22)、ポーランド(1.23)、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(1.23)の順となっている。(神原咲子

参考資料平成19年版 少子化社会白書

合計特殊出生率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/04 14:49 UTC 版)

合計特殊出生率(ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ、: Total fertility rate、略称: TFR)とは、一人の女性が一生の間に出産する子供の人数[1]。15~49歳までの全女性の年齢別出生率を合計した人口統計の指標[2]。TFRが人口置換水準(2.07)を下回ると、その国及び地域の次世代の人口が自然減する[3]




「合計特殊出生率」の続きの解説一覧

合計特殊出生率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:46 UTC 版)

ウズベキスタンの人口統計」の記事における「合計特殊出生率」の解説

CIAワールド・ファクトブックによると、ウズベキスタンの合計特殊出生率 (TFR) は2011年時点で1.89となっている。 2002年時点TFRは2.92であり、民族構成別ではウズベク人2.99、ロシア人1.35、カラカルパク人2.69、タジク人3.19、カザフ人2.95、タタール人2.05、その他2.53となっていた。また、地域別では、タシュケント1.96、カラカルパクスタン共和国2.90、フェルガナ2.73、東部地方2.71、中東部2.96、中央部3.43、西部3.05となっていた。 ソビエト連邦時代の合計特殊出生率の高さは大家族農業自給基本とする歴史的文化的な姿勢起因しており、ソビエト連邦時代の子供の相対価値大きさウズベキスタン良い方向へ働くこととなった妊娠中絶避妊行い際に最適な方法とされていた。1955年法制化されたことにより、妊娠中絶の数は1956年から1973年の間に231%の増加示した1991年までに、中絶率は成人女性1,000人あたり39となっていた。 しかし、過去数十年の間に、避妊を行うための方法中絶から子宮内避妊器具 (IUD) に代表されるような現代的な避妊法へと変化していった。1980年代なかばには、女性現代的な避妊法導入することを目的とした政府の政策によりIUD避妊法主流占めようになった2002年のUHESの報告書によると、既婚女性73%がIUD使用しており、男性14%がコンドームを、13%がピル使用していると回答したウズベキスタン政府ソビエト連邦崩壊後発生した国家経済悪化から、出生率制御する現代的な避妊法使用推進している。従って、政府IUD広める際に影響力持っている避妊には複数方法があることを女性に示す家族計画プログラム実施しているものの、IUD依然女性避妊を行う際の第1選択肢となっている。実際避妊医療現場家族など周囲の環境においてもIUD強く勧められることが多い。しかし、階級教育レベルといった要素によれば女性多様な避妊法選択肢を示すべきである考えられる

※この「合計特殊出生率」の解説は、「ウズベキスタンの人口統計」の解説の一部です。
「合計特殊出生率」を含む「ウズベキスタンの人口統計」の記事については、「ウズベキスタンの人口統計」の概要を参照ください。


合計特殊出生率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:57 UTC 版)

見附市」の記事における「合計特殊出生率」の解説

合計特殊出生率推移 市の合計特殊出生率は、右グラフのとおりである。2007年度から2010年度まで1.4前後推移2011年度には1.17まで急減するが、翌12年度は1.57と大きく反転しピークに達する2013年度からは再び1.4前後推移するが、2015年度1.50から2018年度の1.32まで3年連続下落している。新潟県全国平均比較すると、2015年度まで上回った下回ったりを繰り返しているが、2016年度以降3年連続下回って推移している。また、2016年度出生率が当市1.41、新潟県1.43、全国平均1.44とそれぞれ差が0.02と0.03であったに対して2018年度が当市1.32、新潟県1.41、全国平均1.42それぞれ差が0.09と0.10であり、新潟県全国比べて出生率低下進んでいる。

※この「合計特殊出生率」の解説は、「見附市」の解説の一部です。
「合計特殊出生率」を含む「見附市」の記事については、「見附市」の概要を参照ください。


合計特殊出生率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 20:01 UTC 版)

ロシアの人口統計」の記事における「合計特殊出生率」の解説

ロシアの合計特殊出生率は非常に複雑な変化辿っている。19世紀には7.06.0程度推移し現在のサブサハラアフリカ諸国並みの高さであった20世紀に入ると緩やかに下落するが、第二次世界大戦によって1941年4.6からわずか2年後1943年に1.68まで低下した終戦後急速に回復し再び人口置換水準2.1上回ったが、1967年には戦後初め人口置換水準下回る2.03を記録し1990年頃までは2.0前後安定していた。1991年ソビエト連邦崩壊して以降社会的混乱によって再び出生率急落し1998年には史上最低の1.16を記録した。しかし21世紀に入ると、社会安定化プーチン政権母親資本政策などの効果によって急速に回復し2015年にはソ連崩壊後最高の1.78を記録した2020年の合計特殊出生率は1.50であり、再び下落傾向にある。 Total fertility rate in Russia 1840–1926Years1840184118421843184418451846184718481849 7 7 7 7.01 7.02 7.03 7.05 7.06 7.08 7.08 Years1850185118521853185418551856185718581859 7.07 7.07 7.07 7.06 7.05 7.03 7.01 7 6.98 6.97 Years1860186118621863186418651866186718681869 6.95 6.93 6.95 6.96 6.98 6.99 7.01 7.02 6.51 6.87 Years1870187118721873187418751876187718781879 6.74 7.03 6.85 7.24 7.17 7.15 7.02 6.87 6.58 6.98 Years1880188118821883188418851886188718881889 6.8 6.66 7.03 6.89 6.83 6.74 6.47 6.61 6.96 6.8 Years1890189118921893189418951896189718981899 6.71 7.44 6.57 7.17 7.18 7.34 7.43 7.52 7.28 7.36 Years1900190119021903190419051906190719081909 7.36 7.2 7.36 7.2 7.24 6.72 7.04 7.08 7.44 7.12 Years1910191119121913191419151916191719181919 7.2 7.2 7.2 6.96 6.88 3.36 5.2 5.04 5.72 3.44 Years1920192119221923192419251926 6.72 4.72 6 6.48 6.72 6.8 6.72

※この「合計特殊出生率」の解説は、「ロシアの人口統計」の解説の一部です。
「合計特殊出生率」を含む「ロシアの人口統計」の記事については、「ロシアの人口統計」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「合計特殊出生率」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「合計特殊出生率」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「合計特殊出生率」の関連用語

合計特殊出生率のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



合計特殊出生率のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
コンテンツはAttribution-Share Alike 3.0 Unportedのライセンスで利用することができます。
日本国際保健医療学会日本国際保健医療学会
Copyright (C) by Japan Association for International Health. All rights reserved,2024.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの合計特殊出生率 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのウズベキスタンの人口統計 (改訂履歴)、見附市 (改訂履歴)、ロシアの人口統計 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS