【包囲】(ほうい)
自軍の戦力を集結させつつ、敵戦力を分散させる事。
基本的には自軍をいったん分散させ、一つの敵部隊に対して2カ所以上から一斉に攻撃する事を指す。
そうする事によって敵は応戦のための戦線を2カ所以上作らなければならなくなり、火力が分散する。
反面、分散によって個々の部隊の戦力が低下するため、各個撃破される恐れがある。
包囲戦術の例
例1
□□□ ↓↓↓ ↑↑↑ □→←■■■ □→←■■■ □→←■■■
上図では『■』の部隊が『□』の部隊に包囲されている。
『□』の側は全ての火力を一カ所の敵に集中させている。
翻って『■』の側は戦力を2分割して二つの戦線を同時に支える事を強いられている。
ただし、上図における『□』側は潜在的な危険を抱えている。
『■』側に交戦していない余剰戦力が存在するからだ。
例2
□ ↓ ↑ □→←■■■ □→←■■■ ■■■→←□ ↓↓ ↑↑ □□
ダメな包囲の例。
『□』側が戦力を分散させすぎて火力を集中できていない。
火線の薄い右上または右の『□』が集中攻撃を受けて撃破され、包囲が崩れるだろう。
例3
□→←■ □□→←■ ↓↓ ↑↑ ■■■ □→←■ □□→←■ ↑↑ ↓↓ ■■
例1の状況から戦況が逆転した例。
『■』側の余剰戦力が左右両翼に展開され、『□』側が逆に包囲されてしまっている。
例4
□□□ ↓↓↓ ↑↑↑ ■■■ ■■ □→←■■ □→←■ □→←■
例1の状況から『□』側の包囲が突破された例。
『■』側の余剰戦力が上部の『□』に突撃し、戦線が後退して包囲が破られている。
包囲
包囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/06 17:33 UTC 版)
包囲では、敵を正面で捉えながら残る勢力で敵の退路を断つよう位置をとり、包囲の輪を縮める、最後に敵の側背を主力で攻撃し、殲滅を図る。
※この「包囲」の解説は、「機動戦」の解説の一部です。
「包囲」を含む「機動戦」の記事については、「機動戦」の概要を参照ください。
「包囲」の例文・使い方・用例・文例
- …を包囲する
- その都市は包囲された状態で2年間もちこたえた
- 包囲攻撃に屈しない
- 包囲を破る
- とりでは包囲されていた
- 包囲者は全員手に銃を持っていた。
- 彼らは包囲を破るために町の中心から川岸へ移動した。
- 分隊は敵の側面を包囲するために移動した。
- 都市を包囲攻撃した。
- 勇敢に難局に立ち向かい、その結果は神の審判にまつほかは、包囲から逃れる方法はない。
- 犬たちが鹿の周りを包囲していた。
- 軍隊は城を何日間も包囲した。
- 我々の軍隊に完全に包囲されてしまって敵はとうとう降伏した。
- その警察はその建物を包囲した。
- 我々は敵に包囲された.
- 軍隊はその町を包囲した.
- 包囲を解く.
- 援軍が来て要塞(ようさい)の包囲を打ち破った.
- 包囲軍に向かって攻め込む.
- 長い包囲にもちこたえる.
品詞の分類
- >> 「包囲」を含む用語の索引
- 包囲のページへのリンク