剣心達の知人
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「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の記事における「剣心達の知人」の解説
浦村(うらむら)署長 声 - 亀山助清 / 麻生智久 演 映 - 斉藤洋介(第1作)、鶴見辰吾(第4作) 剣心たちが住む町を管轄している警察署長。一人称は「私」。 偽抜刀斎事件もあって、人斬り抜刀斎を凶悪な人物と思っていたが、実際に出会った剣心の人柄を知ってからは彼を心から信頼しており、黒笠事件ではその詫びを兼ねて自ら神谷道場に赴いて剣心に谷十三郎の護衛を依頼している。それもあって人誅事件の際には家が襲撃され、負傷している。パンチパーマのかかった髪型と口髭、糸目に丸眼鏡が特徴で(妻と娘も同じく糸目に丸眼鏡)、左之助には「ヒゲメガネ」と呼ばれる。 本来ならば死罪になるはずの恵を剣心の頼みに応じて見逃したり、東京ではお尋ね者(蒼紫)を恵に事情を聞かされて警察署内に入れたり、わざと警官隊を逆方向に誘導し捕縛されそうな左之助を逃走させたりとお人好しな行動も多い。特に蒼紫を警察署内に入れた時は弥彦と操に「あんた人好過ぎ!!」と突っ込まれていた。剣心の活躍を部下たちにも教えているようで、人誅編では剣心は警官たちに協力を求められており、新市には「刀を差していても警察署に入れる」と発言されている。「弥彦の逆刃刀」でも登場こそしないものの、投降した志々雄一派残党をその場で殺そうとした警部補を弥彦が倒してしまったことを剣心に伝えたことが薫の口から明かされている。その際、弥彦が罪にならないように取り計らってくれたようである。 名前は越路町(現長岡市)浦地区に由来。[要出典]浦村という名前が出てきたのは人誅編になってから(ノベルス版2巻でも名前が明かされている)。アニメでは原作で名前が判明した後でも結局使われず、川路や山県に最後まで「署長」と呼ばれていた(アニメ20話では原作で明らかになる前だったため「村木(むらき)」と名乗っていた)。 アニメでは初登場時は性格が大きく変わっており、当初は剣心を逮捕するために部下を引き連れて神谷道場に乗り込み、部下共々薫に対して尊大な態度を取っていた。その回では終始その態度を貫き、原作であったように剣心を見直すシーンもなく、宇治木らが倒された後も逮捕しようとしたため山県に怒鳴りつけられ引き下がっている。また、外見も壮年代の原作に比べ初老に描かれている。但し、それ以降は原作と同様、剣心に対して信頼を寄せ、協力関係を築く。完全版第22巻の再筆:顔が細めになり、厳しそうな人物に。剣心の人柄と行動は認めているが、厳しい態度を取らざるを得ないという設定(作者いわく「性格が気になったから」)。 キネマ版:終盤で刃衛に襲撃された前川道場の門下生たちの事情聴取を行った。 実写映画版:偽抜刀斎による辻斬り事件、武田観柳によるアヘン密売事件を、斎藤一と共に捜査していた。要所要所に登場するが、劇中では剣心たちとは会話しない。 銀幕草紙変:神谷越路郎とは旧知の仲。そのため、神谷活心流を名乗る偽抜刀斎の対応に苦慮していた。 小国玄斎(おぐに げんさい) 声 - 塩屋翼 神谷道場かかりつけの老医で小国診療所を開いている。 恵を助手にして阿片を造っていた医者と知り合いだったため、恵のことを知っていた。後に恵を助手として引き取る。当初は恵の尻を撫でるなどスケベかつお調子者な所を見せていたが、以後は終始真面目で、雷十太との戦いに行く剣心に忠告をしたこともある。 原作では「玄斎」という名前は出てきておらず、この点はアニメオリジナルである。 アニメでは1話から登場しており、神谷道場とは三十年の付き合いという設定。薫の親代わりという設定のため原作より出番が多く、序盤であったスケベな部分は消えており、その変わりに災難に遭う場面が多い。赤報隊に関する情報も知っていた。また、妹のハナがいる。 名前は小国町(現:長岡市小国町)に由来。[要出典] あやめ、すずめ 声 - 湯浅香織、並木のり子 アニメオリジナルキャラクター。 玄斎の孫娘。原作には登場しない。剣心は最初、薫の妹と勘違いしていた。 彼女らの登場により話の一部が原作とかなり変わることもある。 三十一幕で夜、佐之助と一緒に剣心を探しに行ったのは彼女達である。その次の話では、すずめはいないと分かってはいるが家中を走りながら剣心を探し、玄斎の膝の上であやめと共に泣いた。その後、薫、弥彦も旅に出るが恵と共に留守を託される。 二人とも、剣心のことを「剣にぃ」と呼ぶ。 すずめの雑巾掛けは物凄く速い。 ハナ 声 - 片岡富枝 アニメオリジナルキャラクター。 玄斎先生の妹で、あやめ、すずめの大叔母。伊豆に住んでいる。玄斎先生と瓜二つである。 前川宮内(まえかわ みやうち) 演 映 - 中原丈雄 薫の出稽古先のひとつである中越流前川道場の主。薫の父である越路郎とは剣友で、かつては江戸二十傑にも選ばれた剣客。剣心の評判を聞いて立会いを望んでおり、初対面で剣心に向け闘気を発して挑発したが、剣心に穏やかに受け流されたことで、戦わずして負けを認めた。「あの若さであの目はできない」と、剣心が人に言えない重い過去を背負っていることを見抜くが、弥彦に剣心の実年齢を教えられると驚愕していた。一般の剣客としてはかなりの腕前だが、雷十太の道場破りに戌亥番神の襲撃と立て続けに完敗。番神にやられたのは剣心と関わった事が原因だが、「剣客ならこういうことはあるもの」と剣心のことは全く恨んでいない。雷十太の件から年齢による衰えを自覚していたこともあって道場をたたんだ。アニメでは名前は出てくるものの未登場だが、PS『十勇士陰謀編』には登場している。 『明日郎 前科アリ』では道場は取り壊されることもなく放置されて廃屋となっており、賊長率いる一団との戦いの場となった。 名前は長岡市の前川および宮内地区に由来。[要出典] 塚山由太郎(つかやま ゆたろう) 声 - 田中真弓 身長130cm、体重27kg。1868年11月生まれ。東京府出身。蠍座、血液型O。好きなタイプ:年上の女性。ライバル:明神弥彦。一人称は「俺」。初期にのみ登場。刀剣商・塚山由左衛門の息子(アニメでは伊豆の富豪)。勝気な性格をしている。 剣術を志した動機を原作では「無敵の剣客になって親父を見返してやるんだ」(単行本5巻p163)と商人になって頭を下げる父への反発からとしているが、アニメでは「強くなりたいんだ、父上のように」(アニメ19話)と剣豪だった父への尊敬からと正反対の描写をしている。 雷十太を崇めていたが、その雷十太に裏切られ、右腕の筋を斬られる。剣術の才能は弥彦以上とも言われる。治療のためドイツへ渡ることになり、弥彦の叱咤もあって必ず日本に戻って剣術の道に進むことを誓う。帰国後(明治15年)は弥彦と共に、神谷道場の師範代となっているとされたが、北海道編では右腕は完治はしておらず門人札も五年前に掛けたままになってるだけで「剣術は諦めたし門下生でもない」と由太郎本人が否定している。弥彦と燕を取り合っているらしい。薫いわくプレイボーイ。 『明日郎 前科アリ(異聞)』では刀剣の輸出で一財を成し、様々な輸出品を扱う「塚山商会(つかやましょうかい)」の若旦那となっており、性格も幾分穏やかになっている。阿爛はかつて彼から背広や鞄を購入した縁があり、無限刃を売り払うために明日郎を連れて来た阿爛の秘密を一目で見抜き、かつての経験から「偽り事は必ず自他の人生に取り返しのつかない傷を負わせる」と忠告。同時に「無限刃には美術的価値はない」と明日郎たちに告げて購入を断る。その後は志々雄一派残党に追われる明日郎たちを見送りつつも、部下に警察に連絡するよう指示し、自身は剣心たちを呼びに神谷道場に向かった。 アニメ版では原作と比べると弥彦と仲の良い描写が多くなっている。また、後にハンス博士を伴って黒騎士団編で帰国している。こちらでは最終的に医師の道を歩むことを示唆させる描写がある。 名前は越路町(現長岡市)の塚山地区に由来。[要出典]完全版第22巻の再筆:服が洋装に。外国人とのクォーターでオッドアイ。片目を隠している。 塚山由左衛門(つかやま ゆざえもん) 由太郎の父親。元下級士族で、長らく培った刀の鑑定眼を以って明治からは刀が外国人に美術品として珍重されていることもあり、刀剣商を中心に商売を行っている。だが、本心ではそんな自身の選択を「しがない負け犬人生」と恥じている。息子共々雷十太に助けられたことで、彼を由太郎の剣術指南役として雇うも裏切られる。由太郎の右腕の筋が断たれた際、息子の夢を断たさぬように医術の先進国であるドイツへ渡ることを決意するなど、息子思いな人物。 アニメでは「伊豆の雷神」と呼ばれる剣士だったが、既に他界している。
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