前震
巨大地震において、最も規模の大きな「本震」が発生する前に、前兆的に発生する場合があるとされる地震。「予震」とも言うが、「余震」と区別する場合に前震の呼称を用いる。
ある程度、規模の大きな地震は、最大規模の揺れを示す「本震」の前後に、相対的に小さな規模の地震を伴うことが多い。最初に本震が発生し、余震を伴うタイプの地震を「本震・余震型地震」といい、本震の前に相対的に規模の小さな地震が発生するタイプのものを「前震・本震・余震型地震」という。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、本震から2日ほど前にマグニチュード7クラスの地震が観測されており、本震の前震に当たると見られている。
前震
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 06:22 UTC 版)
前震(ぜんしん、英: foreshock)とは、特定の時間と地域でバラツキと群れをなして発生する一連の地震活動において、発生した地震の最も大きな揺れを本震とした際に本震に先だって起こっていた地震のことである[1]。しかし、定義は明確で無く[1]現在の科学技術では活動の最中に前震か本震かは判断できず[2]、解析後に判明する。
- ^ a b 明田川保, 福満修一郎、「震度5弱を観測するなどの顕著な地震が前震であった事例について (PDF) 」 『験震時報』 平成22年 第74巻 p.17-28
- ^ a b c 宇津徳治、「前震と群発地震の識別に関する一調査」 『地震 第2輯』 1978年 31巻 2号 p.129-135, doi:10.4294/zisin1948.31.2_129
- ^ a b 井元政二郎、「前震活動に基づく中規模地震の発生確率」 『地震 第2輯』 2002年 55巻 2号 p.223-227, doi:10.4294/zisin1948.55.2_223
- ^ 阪神.淡路大震災を体験して、今後の地震についての考察
- ^ 兵庫県南部地震の前震に現れた初期フェイズの普遍性
- ^ “16日未明の震度6強が「本震」 気象庁、14日は前震”. 日本経済新聞. (2016年4月16日) 2016年4月16日閲覧。
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