初期の警察組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/02 15:39 UTC 版)
「タイ王国国家警察庁」の記事における「初期の警察組織」の解説
タイ王国で初めて警察公務を行ったのは、アユタヤ王朝トライロークナート王であるといわれている。内務大臣、宮内大臣、大蔵大臣、農務大臣の四大臣による城市の統治制度を整えた際に、内務局(กรมเวียง:城市局)に警察組織を創設し、ジャクリートシーオンラック(เจ้าพระยาจักรีศรีองครักษ์)を長官に据えた。 さらに、タンマーティボーディーシーラタナモンティエンバーン(เจ้าพระยาธรรมาธิบดีศรีรัตนมณเฑียรบาล)が長官になると、警察組織を首都警察、地方警察、王宮警護警察の三つに分割した。当時の警察官に選ばれる人物は、王が安心できるように良い家系の出自をもち、宗教、王室に忠誠を尽くす人物が選ばれ、国王が直轄した。警察長官の俸給となるサクディナー(賜田地)には、文官の基準が適用された。この時期、警察組織は王室の為に警護任務を遂行することに主眼があり、まだ王国全土の治安維持に拡大していくことはなかった。しかし、外国との交流が増え、国家の状況が変化していく中で、徐々に西欧諸国の様式の警察組織に変革されていくことになる。
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