初期の特性研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:48 UTC 版)
「ビッグファイブ (心理学)」の記事における「初期の特性研究」の解説
歴史的にはビッグファイブや主要五因子モデルに先行して、ヒポクラテスの四気質論がある。それぞれの気質は、多血質(英語版)、粘液質(英語版)、黄胆汁質(英語版)、黒胆汁質(英語版)の4つであった。多血質は感情の安定性と外向性に最も密接に関連しており、粘液質は安定であるが内向性であり、黄胆汁質は不安定で外向性であり、黒胆汁質は不安定で内向性のある気質である。 1884年に語彙仮説(英語版)、つまり、人間の性格特性に関する包括的な分類学を標本言語によって導き出すことが可能であるという仮説をフランシス・ゴルトンが最初に研究をした。1936年にゴードン・オールポートとH.S.オドバートはフランシス・ゴルトンの仮説を検証し始め、当時の辞書から観察可能で比較的永続的な特徴を記述しているとされた4,504の形容詞を抽出した。1940年、レイモンド・キャテルは余分な形容詞や同義語を除外して、性格特性用語を171対にまで整理して、形容詞から発見した人格特性の一群に関する自己報告書を作成し、それを16因子性格検査(英語版)と名づけた。キャテルが最初に発見した36の次元のうち、わずか20の次元のサブセットに基づいて、アーネスト・トップスとレイモンド・クリスタルは、「激情性」、「協調性」、「信頼性」、「情緒安定性」、「文化」という五つの大まかな要素だけを発見したと主張した。その後、ウォーレン・ノーマンは「信頼性」を「誠実性」と書き直した。
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