ぜんぱんせい‐ふあんしょうがい〔‐フアンシヤウガイ〕【全般性不安障害】
全般性不安障害
全般性不安障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/26 14:50 UTC 版)
全般性不安障害(ぜんぱんせいふあんしょうがい、generalized anxiety disorder, GAD)は、過度で制御できない、多くは理由なき不安のために日常生活に多大な影響を及ぼしている、不安障害の一種[1] である。診断には、症状は最低6か月以上継続しており、かつ社会的・職業的・その他の面で不全を及ぼしている必要がある[2]。
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- 1 全般性不安障害とは
- 2 全般性不安障害の概要
- 3 管理
- 4 出典
全般性不安障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 01:27 UTC 版)
ベンゾジアゼピンは、短期間における全般性不安障害(GAD)の管理においては堅牢な効果があるが、長期的な全体的な改善に有効であることは示されていない。英国国立医療技術評価機構(NICE)のガイドラインに従えば、ベンゾジアゼピンは、必要であればGADの緊急的な管理に用いることができる。しかしながら通常2〜4週を超える投与は推奨されない。NICEがGADの長期的な管理のために推奨する医薬品は抗うつ薬のみである。 同様に、カナダ精神医学会(CPA)では、アルプラゾラム、ブロマゼパム、ロラゼパム、ジアゼパムなどのベンゾジアゼピンは、2種類の異なる抗うつ薬が奏効しなかった場合の二次選択としてのみ推奨している。とはいえ、それらは第二選択薬であり、ベンゾジアゼピンは重度の不安や動揺を緩和するための限られた期間の使用に限定される。CPAのガイドラインは、4〜6週間後のベンゾジアゼピンの効果は偽薬と同じ域にまで減衰する可能性があり、またGADの中核症状の反すう不安の軽減においては、抗うつ薬より有効性がないとしている。しかし、いくつかの症例では、抗うつ薬に追加したベンゾジアゼピンの長期的な投薬は正当であることもある。 同様に、王立オーストラリア総合医学会(RACGP)では、GADへの第一選択肢は認知行動療法(CBT)であり、薬物療法を行うのであればSSRI/SNRIを第一選択肢とし、BZDは多くの場合は深刻か治療抵抗性である場合に限られるとしている。
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全般性不安障害
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詳細は「全般性不安障害」を参照 全般性不安障害(GAD)は、対象のない持続的な不安を特徴とする。 不安障害の診断を下す前に、医師は薬物誘発性不安や他の医学的原因を除外することが必要である。
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全般性不安障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 05:32 UTC 版)
不安やうつ病の人は、正しい決断を下すのに苦労することがよくある。 研究によれば、全般性不安障害不安やうつ病の人は、間違いではなく過去の成功に焦点を合わせれば、判断は改善される可能性がある。 うつ病や不安、またはいずれかの一般的な症状を持っている人々は、変化に追いつくのに苦労しており、したがって、より間違った選択をしたことを発見した。うつ病や不安のある人は自分が間違ったことに集中し、別の間違いをすることを心配するのに対し、障害のない人は過去の選択をより良いものにするためのガイダンスとして使用した。不安やうつ病のある人、そして意思決定に苦労している人は、失敗ではなく過去の成功に集中することを学ぶことで、より自信を得るのに役立つ可能性があると指摘された。 過度の心配や将来について気分が悪いなどの不安やうつ病の症状を示したが、臨床的に診断されなかった人々でも、過去の成功に焦点を当てることで、より良い意思決定を行うことができる。
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