先行製品品質計画
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先行製品品質計画(せんこうせいひんひんしつけいかく、APQP: Advanced Product Quality Planning)とは、製品を企画、開発し量産に至るまでの手順やなすべき作業を、製品の品質を確保する[1] という視点からまとめたものである。世界の完成車メーカー(OEM)の中でも、主にアメリカ系のOEMがAPQPの手順にそったスケジュール作りや体制づくりをサプライヤーに要求している。品質計画(Quality Planning)とは要求品質を達成するための目標を設定し、その目標を実現するための具体的な方法を計画することである[2]。APQPの基になっている考え方は、この品質計画を設計・開発が終わってから策定するのではなく、設計・開発の終了に先んじて品質計画を開始するということであり、これがAdvanced(先行)の意味である。APQPがどうあるべきものであるかということについてはAIAGの発行する手引書『ADVANCED PRODUCT QUALITY PLANNING (APQP) AND CONTROL PLAN Reference Manual』(2013年現在の最新版は2005年に発行された第二版)に具体的に規定されている。
- ^ ここで言う品質とは、様々な特性(例えば寸法)が要求事項を満たしている度合い(ISO 9000:2005 3.1.1)のことである。
- ^ ISO9000:2005 3.2.9
- ^ QS-9000:1998, FOREWORD TO FIRST EDITION
- ^ L. C. Thisse, p.73.
- ^ ISO/TS FORD-Specific 2.Reference
- ^ APQP p.3
- ^ a b c APQP p.4
- ^ PMBOK1996 p.160.
- ^ PMBOK1996 p.163.
- ^ VDA-4:DFSS 3.Vorgehensweise und Phasenmodelle.
- ^ D. Hoyle p.678.
- ^ D. Hoyle p.408.
- ^ APQP p.7.
- ^ APQP p.10.
- ^ APQPの手引書では量産開始を「ランチ」と表現しているが、OEMや部品メーカーによって、SOP、JOB1、などのように違った用語が使われることがある。
- ^ L. C. Thisse, p.74.
- ^ a b L. C. Thisse, p.75.
- ^ 参照元には「plan-do-study-act philosophy」としてあるが、APQPの手引書の冒頭には plan-do-check-act の図が掲げてある。
- ^ Y. Šurinová, pp.3-4
- ^ ISO/TS 16949 7.5.1.1.
- ^ APQP 4.7 Production Control Plan.
- ^ APQP p.43.
- 1 先行製品品質計画とは
- 2 先行製品品質計画の概要
- 3 コントロールプラン
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