先輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/27 02:08 UTC 版)
先輪[1] (せんりん、leading wheel) は、機関車において動輪より前にある動力のない車輪である。通常、先輪の車軸は台車に配置されており、この台車のことを先台車(せんだいしゃ)という。
- ^ JIS E 4001:1999 には先輪の語はなく、先台車 leading bogie が登場するのみである。一方、普通鉄道構造規則第182条では「導輪」の語が用いられている。従輪には非駆動軸 non-driving wheel の意味もあることからの連想か先輪のことを先従輪と呼ぶ例があるが、先従輪は先輪と従輪の総称であって、先輪の意味で先従輪というのは誤りである。
- ^ Simmons, Jack; Biddle, Gordon (1997). The Oxford Companion to British Railway History. Oxford: Oxford University Press. ISBN 0192116975
- ^ Rolt, Lionel (1955). Red for Danger. London: The Bodley Head. ISBN 0715372920
- ^ Gladstone at the National Railway Museum, York Archived 2006年10月15日, at the Wayback Machine. 2006年12月22日アクセス
- ^ クラウス・ヘルムホルツ式先台車や島式先台車のように、1軸の先輪と第1動軸を結んで2軸先台車に近い作用を得る機構もあり、この種の機構を備えた機関車(オーストリア国鉄310形や日本国鉄8620形など)は1軸先台車でも概ね2軸先台車と同等の高速安定性を備える。
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