俄谷1番砂留
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 14:33 UTC 版)
1番砂留は石張り土堰堤形式の砂留であるが、乱層混合積という表現も使用される。堰堤幅は22.5メートル、高低差は10.2メートルの規模である。前後方向の延長は32.9メートルにもなる。1812年(文政9年)に記された「山手村絵図」に掲載されているので、それ以前に築かれたとされる。1827-1829年に修復工事が実施されている。1834年(天保5年)には、2番砂留着工の時期に合わせて上層部のかさ上げ増築がなされた。小田川に堆積した土砂を緩いアーチ形状に造成し、割石を表面に敷いて土砂止めとした。勾配は極めて緩く設定され31%となっている。しかしその後も土砂が上流より流れ出すために、背後に積もった堆積土砂をアーチ状に形成して石張りを行い、先の緩斜面の上流側に堰堤式の砂留を築き一体とした。俄谷下砂留とも呼ばれる。
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