価値観
価値観
「価値観」とは、美しい・正しい・心地よい・理想的である・優先するべきだ、といった「価値判断の基準や捉え方」を意味する表現である。簡単にいえば「何に価値を見出すか」という感じ方のことである。
「価値観」は、個人それぞれの個性や、国・地域・組織などの共同体で育まれた文化などに、密接に関連している。価値観は不変ではなく、むしろ流動的である。土地柄や人付き合い、時代や社会情勢、学習や体験など、さまざまな事柄の影響を受けて変化する。歳を重ねるにつれて徐々に変わっていく価値観もある。他方、幼少からずっと変わらない価値観や、共同体の中で昔から維持され続けている価値観もある。
価値観は人それぞれ、千差万別である。「あらゆる物事について価値観が完璧に一致する他者」の存在など考えにくいほどである。「価値観」という言葉も、「価値観の一致」「価値観の相違」「価値観の共有」というような、「他者との一致・不一致」を考える文脈で多く用いられる。
「価値観」を含む文例・表現例(主な言い回し)
「価値観」は「違う」「同じ」といった表現で用いられやすい。「価値観の違い」
「価値観の違い」は、「何に価値を見出すかが互いに一致しない」または「互いの価値観が対立する(逆の方がむしろよいと思える)」という意味で用いられる表現である。「価値観の相違」ともいう。「価値観の違い」は「考え方や行動が一致しない・相容れない」というニュアンスを込めて用いられることが多い。とはいえ必ずしも仲違いにつながるわけではない。むしろ価値観の違う人を受け入れることが多様性(ダイバーシティ)につながる。
「価値観の押し付け」
「価値観の押し付け」は、互いに価値観が一致しない(価値観の相違がある)事柄について、自分の持つ価値観を他人に受け入れさせようとすること、である。「価値観の押し付け」という表現は主に「相手がどう思うかを無視して進める」「相手の反対を押し切る・無理強いする」といったニュアンスを込めて用いられるといえる。
「価値観の一致」
「価値観の一致」という場合、特定の判断事項について、もしくは、共に生活を営む上で直面するたいていの判断事項について、同じ事柄に価値を見いだせる(価値観を共有できる)ということである。「価値観の一致」は現代の恋愛・結婚・相方探しにおいてとりわけ重視される事項といえる。他方「価値観の相違」は交際解消や離婚の原因となる可能性がある。
価値観が際立つ対比の例の一覧
価値観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 04:41 UTC 版)
価値観(かちかん、英: sense of values[1])とは、何に価値があると認めるかに関する考え方[2]。価値(善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値)を判断するときの根底となる ものの見方[2]。ものごとを評価・判断するときに基準とする、何にどういう価値がある(何には価値がない)、という判断[3]。
注釈
- ^ 親子間の価値観の相違が、様々なせめぎあいとなって現れる例は、志茂田景樹『親と子の価値観戦争』KIBA BOOK,1998年 ISBN 4916158261などで扱われている。
出典
- ^ プログレッシブ英和中辞典「価値観」
- ^ a b 広辞苑第六版「価値観」
- ^ 大辞泉
- ^ 電通総研, 日本リサーチセンター『世界60カ国 価値観データブック』同友館, 2004, ISBN 4496036649
- ^ 日本能率協会総合研究所『日本人の価値観 データで見る30年間の変遷』生活情報センター, 2005年 ISBN 4861262224
- ^ 古矢旬、亀井俊介、鈴木健次『史料で読むアメリカ文化史〈5〉アメリカ的価値観の変容―一九六〇年代‐二〇世紀末』東京大学出版会, 2006年 ISBN 4130250450
- ^ このようなことを指して「類は友を呼ぶ」などと言ったりする
- ^ ヨーロッパ諸語の源流のひとつであるラテン語において、community(共同体)は、communico (共有する、わかちあう) と同系の言葉である。研究社『羅和辞典』より。
- ^ 『バリュー・マネジメント―価値観と組織文化の経営革新』春秋社, 2005年、ISBN 4393641280
- ^ カーメン・R. ディジョージオ『結婚テスト―永遠の愛を誓う前に、彼と私の価値観を最終検定』ブックマン社, 2005年 ISBN 4893085832
価値観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 08:47 UTC 版)
ラリー遠田によると、お笑い第七世代は物心ついた頃からインターネットが身近にあったデジタルネイティブ世代であり、お笑い以外の文化にも幅広い関心を持っている。具体的には、上の世代の芸人と比べて、地上波テレビを絶対視するような意識が薄く、YouTuberにも偏見を持っていない者が多い。粗品は「20代はそんなガツガツしてない。特に体張る系は慣れてない。僕らの時代は体罰はもう問題になっていたんで、そういう違いはめっちゃある」と語っている。岡部大(ハナコ)は、同世代で上下関係に厳しい人を聞かないと語っている。また、陣内智則は「テレビで物怖じしない」との印象を受けており、テレビ東京の佐久間宣行は「昔はモテたいとかお金が欲しいとか別の野心があってお笑いを選んでた人たちが多かったのに対し、多分お笑い以外で稼げる能力や選択肢がたくさんある上でお笑いを選んでいるから、よこしまな気持ちでお笑いをやってない」と語っている。
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「価値観」の例文・使い方・用例・文例
- 彼の金の使い方を見れば彼の価値観がよくわかる
- 戦略・組織・システムをハードの3S、価値観・人材・スキル・スタイルをソフトの4S、合わせて7Sと呼ばれています。
- 私は価値観が同じ友達がいる。
- それぞれの文化にはこれらの価値観を表現する独特な方法がある。
- 似た価値観を持った人々のグループ
- 彼らには趣味や人生における価値観など共通点が多くある。
- 私は自分の価値観が通用しない場所に行きたいと思っています。
- 私たちはお互いの価値観を知る。
- 私の友達は、私と同じ価値観を持つ。
- 私はイギリスと日本と比べて恋愛の価値観が違うことが分かりました。
- 私は彼らから自国の文化や価値観を学んだ。
- ここはあなたに新しい価値観を与えてくれる。
- 私たちは彼らとは違った価値観を持っている。
- それぞれの価値観
- 価値観が合う
- 特に重要なことは伝統的価値観を厳守することである。
- 社会の価値観はその伝統の中に反映されている。
- 価値観の違う人とうまくやっていくのは難しい。
- どこの国でも、何時の時代でも、子供は親の価値観を見習って育つものである。いわゆる「教育ママ」の教育に対する考え方が、子供を精神的にいびつに育ててしまっていると指摘する声もある。
価値観と同じ種類の言葉
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