付随性
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付随性(ふずいせい、スーパーヴィーニエンス、英: supervenience)は、哲学、その中でも特に心の哲学で使われる用語で、異なるレベルの特性の間に定義される強い依存関係のこと。
直観的に言えば、「AがBに付随する」とは「BがAを決定する」ことを意味する。
より厳密な定義は次のような形で与えられる。
- 『おこりうるどの二つの状況を考えても「特性2に関して異なりながら特性1は同一だ」ということがない』ならば、
特性2は特性1に付随している。
一般的な用法として、特性2として心的な性質(命題的態度やクオリアなど)を、そして特性1として脳の物理的な状態(ニューロンの状態、神経伝達物質の濃度など)を考え、心的な性質の物理的な状態に対する付随性を議論する事が多い。すなわち「心的な性質は脳の物理的な状態に完全に依存して生起している」という事を言いたいときに、「心的な性質は脳の物理状態に付随している、(またはスーパーヴィーンしている)」などという風に使う。これはすなわち『おこりうるどの二つの状況を考えても、心的な性質に関して異なりながら、脳の物理状態が同一だ、ということはない』という意味である。
近年の神経科学の急速な発達により、「心的」とされる性質のほとんどが、ニューロンの興奮や、シナプスの状態といった脳の物理状態に付随するものだ、と一般に考えられるようになった。しかし心的な性質の全てについて脳の物理的な状態への付随性が成立しているのかについてはまだよくわかっていない。特に現在、心の哲学の分野ではクオリアの付随性についての議論が非常に盛んで、哲学的ゾンビや逆転クオリアといった、付随性が成り立っていないような状況について考える思考実験が、様々な論文に頻繁に登場する。
関連項目
参考文献
- デイヴィッド・チャーマーズ著、林一訳『意識する心』「第二章 付随性と説明づけ」57-123ページ、白揚社、2001年。ISBN 4-8269-0106-2。
外部リンク
- 日本語
- 太田雅子 「付随性と説明の十分性について」 科学哲学 Vol.32, No.1(1999) pp.45-54
- 中村隆文 「ヒューム主義的スーパーヴィーニエンスの問題は解消されるべきか?」 科学基礎論研究 Vol.35, No.2 (2008) pp.47-55
- 英語
- Supervenience (英語) - スタンフォード哲学百科事典「付随性」の項目。
- Supervenience and Determination (英語) - インターネット哲学百科事典「付随性と決定」の項目。
- (文献リスト)Supervenience (英語) - PhilPapers 「付随性」の文献一覧。
「付随」の例文・使い方・用例・文例
- そのビルの取得時には若干の付随費用も発生した。
- 私に付随していなくてはならない意味
- 付随していなくてはならない意味
- 彼は下半身付随です。
- 彼は事故で下半身付随になった。
- 条約には付随書が添えられた.
- 津波は沖合いの地震に付随して発生する.
- 劇の付随[伴奏]音楽.
- 彼はそれを行なうことに付随する大変な危険を見落とし(てい)た.
- 付随する仕事.
- 理想の実現にはえてして危険と苦難[犠牲]が付随する.
- 船乗り生活に付随する危険
- 官職に付随する特権
- 訴訟に付随する費用
- 成長のプロセスであるかのように、付随される
- エネルギーの吸収に付随されるか、を必要としている過程の
- より重要なことに、ウェーバーは社会科学者によって事象に付随さした様々な意味が具体的な事象そのものの彼の定義を変えることができると考えた
- 競走用トラックまたはそれに付随した競技場で催される運動競技に参加すること
- 俳優が演劇効果のために演じる付随的な動き
- 付随する状態または状況で測定される
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