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中村正幸

中村正幸の俳句

あをあをと空のかたむく冬怒濤
うららかや叩いてどかす牛の尻
するすると蜘蛛下り時間くだかるる
ていねいな人の一生冬桜
ねんねこのどこをついても笑ひけり
わが触るるまでは冬木でありにけり
ベートーベン我が精神の黴ぬぐふ
万物の生死西日のすわりをり
万緑の大きな息の中にあり
二ン月へ飛び出して来し乗車券
人に振るハンカチいつか我に振る
人の眼を遊び場とせり熱帯魚
人間といふ淋しさに注連飾る
人間の折目折目の汗を拭く
何の淋しさ梨剝く指の濡れしまま
元日の闇に時間の充満す
入れし刃をしめつけてをり茄子の紺
八月を見つめつづける柱かな
冬麗の真綿のやうな睡魔かな
剝落の駅名撫づる帰省かな
受験生みな深海の貌をもつ
埋火のほか父の眼を知らざりし
大夏天充実感即孤独感
振り向かぬ距離となりけり秋遍路
接岸の流氷なほも陸を押す
描きかけの枯木の枝が鳴りつづけ
握りたる鮎のちからが押し返す
春愁のいつも何かに触れてをり
春愁や裏返しても薬瓶
月の前全人格が影となる
梨の皮切るるがごとく子ばなれす
正月の位置に万物つきにけり
海風の最前列に葱坊主
淋しさに水母は海を刺しにけり
父の日の父の世界に踏み込まず
生くるとは遺さるること野分中
白桃にをさまらぬものしたたりぬ
監視カメラに見られて直す春ショール
祈り知るもののしづけさ一冬木
空蟬の背を月光のなほも裂く
箸置きに涼しく箸の横たはる
絶海のしづけさにあり寒卵
美しき汗の時間を共有す
色即是空空即是色寒卵
蜘蛛の囲の終日捕ふ怒涛音
言ひたきことありて土筆の端折りぬ
走りゆく蟻夕焼けしこと知らず
野の色のうるみ出しけり七日粥
闇ふるひ落して白し夏衣
黄沙降るとき鶏卵の立たんとす
 




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