上刈ミカン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 09:39 UTC 版)
上刈ミカン(うえかりミカン)は、新潟県糸魚川市の上刈(うえかり)地区を中心に栽培されていたミカンの品種で、別名を糸魚川ミカン(いといがわミカン)ともいう。日本での食用ミカン栽培北限の品種とされ、糸魚川の出身で詩人・歌人として知られる相馬御風は、1936年に作詞した『糸魚川小唄』の一節で、「こうじ蜜柑の色づく頃は濡らすまいぞえ稲架(はさ)の稲」と詠っている[1][2][3]。「ミカン巻き」(ほだ巻き)といわれる木の冬囲いや、寒空の下でのミカン露店売買風景は、糸魚川地方の冬の風物詩であった[3][4][5][6]。温州ミカンの普及による商品価値の下落や、原木の老齢化による枯死、寒害などの影響によって絶滅が危惧されるほどに木の数が減少しているが、近年保護が図られている[3][4][7][8]。
- ^ a b 『新潟県の地理散歩 上越編』133頁。
- ^ a b c d デジタルガイドブック 糸魚川市総合観光辞典 おすすめジオコース 2012年1月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i デジタルガイドブック 糸魚川市総合観光辞典 文化財・歴史 伝承・文化(史跡 塩の道(旧松本街道)を歩く2) 2012年1月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g 【上刈ミカンの木】 2012年1月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『新潟県の地理散歩 上越編』137-138頁。
- ^ a b c d e f ふるさと伝承ガイド いいとこ50選 2012年1月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 『新潟県の地理散歩 上越編』138-140頁。
- ^ a b c d e f 上越タイムスニュース 糸魚川で“北限のミカン”の冬支度 上刈地区の老人会が収穫と雪囲い 2011年11月29日11時50分更新 2012年1月29日閲覧。
- ^ 『新潟県の地理散歩 上越編』133-134頁。
- ^ a b c 上越タイムスニュース 「上刈みかん」の花咲く ミカン栽培の北限 2009年6月10日 10時46分更新 2012年1月29日閲覧。
- ^ 『新潟県の地理散歩 上越編』136頁。
- ^ a b 『新潟県の地理散歩 上越編』137頁。
- ^ a b c d e f g h i 『新潟県の地理散歩 上越編』134-136頁。
- ^ a b c d e 『新潟県の地理散歩 上越編』134-135頁。
- ^ 52.892562平方メートル。
- ^ ラ・ラ・ネット新潟ふるさと情報(市町村指定文化財)上刈ミカンの木 2012年1月29日閲覧。
- ^ 美山・博物館ジオサイト 2012年1月29日閲覧。
- 1 上刈ミカンとは
- 2 上刈ミカンの概要
- 3 参考文献
- 上刈ミカンのページへのリンク