ワルシャワじょうやく‐きこう〔‐デウヤク‐〕【ワルシャワ条約機構】
【ワルシャワ条約機構】(わるしゃわじょうやくきこう)
Warsaw Treaty Organization. (WTO)
旧ソビエト連邦および東ヨーロッパ諸国が結成した安全保障機構。
1955年、ポーランドのワルシャワで締結された「東欧相互防衛援助条約」によって発足した。
正式名称は「東欧相互防衛援助条約機構」。
冷戦期、NATOに対抗するために旧東側諸国によって組まれた軍事同盟である。
加盟国はソ連、アルバニア、ブルガリア、ルーマニア、東ドイツ、ハンガリー、ポーランド、チェコスロバキア。
ソ連軍を中核に大量の兵力と戦車部隊を保有し、数の上ではNATO軍を圧倒していた。
しかし、東欧民主化の波によって徐々にその存在意義を失っていく。
1991年3月には軍事機構が廃止され、7月に正式に解散。
同年12月には盟主であったソビエト連邦が体制崩壊に至っている。
ワルシャワ条約機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/25 07:44 UTC 版)
ワルシャワ条約機構(ワルシャワじょうやくきこう、露: Организации Варшавского договора / Варшавский договор, 波: Układ o Przyjaźni, Współpracy i Pomocy Wzajemnej / Układ Warszawski, 英: Warsaw Treaty Organization / Warsaw Pact Organization)は、冷戦期の1955年、ワルシャワ条約に基づき、ソビエト社会主義共和国連邦を盟主とした東ヨーロッパ諸国が結成した軍事同盟。ポーランド人民共和国の首都ワルシャワで設立されたため、「ワルシャワ」の名を冠しているが、本部はモスクワにあった[1]。正式名称は、「友好協力相互援助条約機構」(ロシア語: Договор о дружбе, сотрудничестве и взаимной помощи)。
- 1 ワルシャワ条約機構とは
- 2 ワルシャワ条約機構の概要
ワルシャワ条約機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 03:21 UTC 版)
ワルシャワ条約機構の機甲戦教義は、ソ連陸軍での発展に多大に影響されている。彼らは第二次世界大戦中に発展した既存の戦闘教義を、核兵器の用いられる戦場にも用いることを追求した。こうした動機は、1960年代初期、機甲部隊とそれを支援する兵科にとり、いくつかの重要な発展に至った。その一つは第二次世界大戦で投入された機械化騎兵グループが、冷戦では作戦機動グループへと移行したことである。この部隊はNATOの防御を深く貫通し、その突破を利用するために構想された。これは、1930年代にまでさかのぼる縦深戦術理論の最高点であった。 1964年、戦車設計上の重要な進展がソビエト連邦で達成された。T-64は、初めて自動装填装置を採用して量産されており、戦車の搭乗員数を3名に減らした。この型式の車輌の後、T-72後期型とT-80戦車はさらに変革をもたらした。それは誘導ミサイルを戦車砲弾に混載し、通常の戦車砲から対戦車誘導弾を撃ち出すことを実現したもので、機甲戦に影響を与えた。ソビエト連邦はまた、二種類の主力戦車を運用する国家の一つであった。高性能のT-80と、より低性能なT-72である。現代的なソ連戦車は125mm滑腔砲を典型的に備えている。ソ連戦車の向上には射撃管制装置、ERAによる強固な装甲防御、および防御用迎撃装置、例としてはShtora-1やArenaのような装備が含まれる。冷戦終了までに生まれた最も先進的なソ連戦車はT-80Uである。この車輌はM1A1と同様、ガスタービンエンジン、進歩した射撃管制装置、強固な装甲、そして火力という特徴を共有する。 歩兵戦闘車は1960年代にソビエト連邦のBMP-1として初めて開発され、核兵器の使用が予想される戦場で、戦車を随伴させての歩兵支援を最初に可能なものとした。T-64とBMP-1は、自走砲部隊や、より重要なことにMi-24戦闘ヘリコプターとも連携した。1970年に量産に入ったこの回転翼機は対戦車ミサイルを発射でき、フライング・タンクとして理論が考案された。 ソビエト連邦内部で知られているソ連軍戦車部隊とは、機甲部隊、装甲訓練連隊、および各種組織と部隊を含むものである。
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