レース関係者・その他
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「スティール・ボール・ラン」の記事における「レース関係者・その他」の解説
スティーブン・スティール 声 - 小形満 / 同左 「スティール・ボール・ラン」レースの主催者。ニューヨーク生まれ。身長190センチメートル以上の長身。引き締まった話をした〆にヌけたセリフを言う癖がある。 若い頃は騎兵隊に入っていた。除隊後はサーカス団員、プロボクサーなどを経て多数のプロデュース業を営む。しかし風評被害により失業し落ちぶれていたところ、ある少女(後の妻、ルーシー)の言葉をヒントに北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」を思いつき、各界からの支援を受けてレースを開催する。恩あるルーシーに謝礼を述べに行ったとき、成長していた彼女が、少年時代に恋をして亡くした少女に似ていたことから、求婚を申し入れ結婚した。後の回想では、マフィアへの借金により身売りされそうになっていたルーシーを救うための偽装結婚であったとされている。 最大のパトロンたる大統領には逆らえない。大統領の目的である「遺体」の回収については知っているものの、作戦に積極的に協力するでもなく、中立的な立場を取っている。 第6ステージ・シカゴにて、妻のルーシーが死亡した事態にショックを受ける。だが、証拠に反して心では、彼女が生きていると理解しており、何が起こっているのか困惑する。そして第8ステージ・フィラデルフィアにて、ルーシー=大統領夫人と勘付いた直後、マジェントに撃たれ瀕死の重傷を負う。負傷したまま大統領に捕らわれ、遺体の頭部を身篭ったルーシーを逃がさないための人質として、治療されないまま生かさず殺さずの状態にさせられていた。ケガを押して(遺体と化した)ルーシーを助け、ジャイロに守ってくれと託す。最終的に、ジョニィが大統領を倒したことにより解放され、ルーシーと再会を果たす。 最終ステージ・ニューヨークにて、Dioに完敗して死にかけていたジョニィを助けた。 レース終了後、個人的利益は全額寄付した。終了当初は多数の死亡者が出たことにより各界から非難を浴びたが、7兆円の経済効果と寄付の公表があった後は批判されなくなった。 なお、年齢は2巻の記述では51歳、17巻の記述では53歳となっている。また単行本2巻にはプロモーターを名乗り始めたのは「43歳の頃(8年前)」と記述されているが、作中のルーシーの発言や登場人物紹介では「(プロモーター暦が)40年」とされている。 ルーシー・スティール 声 - 桑島法子 スティーブンの妻。14歳。幼少時に落ちぶれていたスティーブンと出会い、後に結婚、互いに掛け替えのない相手になる。マウンテン・ティムに好意を寄せられていた。 第2ステージで、大統領の所持する「遺体」を偶然目撃する。続く第4ステージで夫が大統領に利用されているという事実を知り、夫を助けるため、リンゴォから大統領への伝書(遺体の在り処を記す)を盗んだ。窮地に陥りながらも遺体の「脊椎部」を手に入れ、ジャイロたちに託す。代わりにジャイロから遺体の「右眼部」を譲り受け、大統領から遺体の「心臓部」を奪い取るべく行動することになる。 第6ステージでは、大統領夫人・スカーレットを利用し、大統領が持つ3つの遺体の奪取に成功する。しかし、スカーレットに目撃され、やむなく彼女を殺す。ホット・パンツの能力でスカーレットに変装し、入れ替わって潜伏する。第8ステージに至り、大統領に正体がばれ、さらに遺体の奇跡によって遺体頭部を処女懐胎する。そして遺体の全身部位と合体して、遺体そのものに変質しかけ、大統領に影響を与えて新たな能力『ラブトレイン』を引き出す。人間としての命を失いかけるが、ジョニィが大統領を倒したことで遺体と分離して無事にスティールと再会する。 第8・9ステージで異世界より現れたディエゴによるジョニィの敗北を懸念し、「この世界で死亡したディエゴ」の生首を切り落として、納棺シェルターへ先回りし、遺体を持って訪れたディエゴを殺害する。 旧姓はPart1ヒロインのエリナと同じペンドルトン。涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド) 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - E / 持続力 - C / 精密動作性 - E / 成長性 - C】 遺体を宿したことにより発動したスタンド。流した涙を板状のカッターに変え、これで切り付けられると負傷箇所が不運の連続に見舞われ、それによってルーシーの望む方向へと物事が運ばれる。追手が負傷個所を何度も負傷し死に至る、馬車の運転手が何度馬車から降りようと馬車に戻らざるを得なくなる、など。ルーシーは「涙のカッター」と呼んでいる。 能力の由来は、荒木によると「女の武器は涙」ということから。 グレゴリオ・ツェペリ ジャイロの父。ジャイロに鉄球の技術を伝授した人物で、老練の死刑執行人。罪人に苦痛を味わわせることなく一瞬のうちにして生命を絶つこと、すなわち「死の尊厳」を何よりも重んずる。人間関係の思い出を作ることは一切しないが、それは「感傷は心の動揺、ひいては斬首の際に手元を狂わせる原因となり、それは死刑の失敗のみならず(罪人の)生命の誇り、そして国家と法の威厳の失墜に繋がる」という理由に基づいた、彼(およびその系譜)なりの厳しい規律によるものである。跡継ぎのジャイロにもシビアに教育しているが、疑義を呈されている。厳格な一方で、異国でレースに参加するジャイロの身を案じている一面もあり、ジョニィは国からジャイロへと贈られた「ゾンビ馬」はグレゴリオのスタンド能力ではないのかと推論している。 マルコ 貧しい暮らしをしている少年。9歳。代々貴族に仕える召使いの家系に生まれ、リッピ男爵の屋敷に「帽子と靴磨き」の仕事のために奉公に入っていた。だが男爵はネアポリス国王暗殺を企てており、計画は未然に防がれたものの、関係者は全員国家叛逆罪で死刑が宣告される。マルコは靴を磨いていただけで無実であるが、関係者とみなされ同罪「斬首刑」が下り収監される。ツェペリ家の新当主ジャイロの初任務が、彼の処刑である。この裁判のやり直しには5000万ドルの費用が必要とされている。 本作の数年後、ネアポリスの王政が廃止されたことによって自由の身となるが、最終的に風邪が原因で病死したことがエピローグで明かされている。 ニコラス・ジョースター ジョニィ・ジョースターの実兄。故人。ジョニィより5歳年上。過去に、天才騎手として将来を有望視されていたが、落馬事故で亡くなっている。父親からも期待され、ジョニィからも良い兄として慕われていた。しかし、父親はニコラスを溺愛し、ジョニィには愛情を注がなかったために、ニコラスの死後も彼の幻影を追い求めている。 ジョニィの父 ジョニィ・ジョースターの父親。ジョースター家は没落した貴族の末裔にあたる。裕福な牧場主であり、優秀な馬の調教師。非常に厳格な人物であり、幼い頃から甘えのあったジョニィを厳しく躾けていた。 5歳のジョニィが馬に乗った際にその才能を見抜いたものの、長男のニコラスが落馬事故で死んだ後もジョニィとニコラスを比べ続け、ある時ジョニィがニコラスの遺品のブーツを持ち出してレースに出ようとして諍いが起こり、ジョニィに突き飛ばされた先にあった鏡に激突し怪我をした際、ニコラスの死を嘆き「神様は連れて行く子供を間違えた」とジョニィの存在を否定したことで親子の間に完全な確執ができてしまう。その後はジョニィが銃で撃たれ入院し、下半身不随になった時でさえもジョニィの前に姿を現すことはなかった。 レースの終盤、ニューヨークに上陸したジョニィの前に集まった観衆を掻き分けて姿を現し、涙ぐみながらニコラスのブーツを掲げて見せジョニィを応援した。ジョニィが去った後は周囲の観客に自らがジョニィにしてきた仕打ちを懺悔すると共に、過酷なレースを潜りぬけてきた息子を称えた。 本名はジョージ・ジョースター。Part8の家系図で判明する。 シュガー・マウンテン ミシガン湖畔の「大木」に一人で住む少女。視力がほとんど無いが、杖を用いて「大木」の周囲を自由に走ることができる。「大木」の能力によって、およそ50年前から番人をさせられており、年もとっていない。推定66歳。「シュガー・マウンテン」は、この役割の継承名で、彼女は何代目かにあたり、彼女自身の本名は別にあるが未登場。 ジャイロとジョニィに遺体の「両耳」「右腕」を渡す。 『オールスターバトル』以降の北米版では、本体・スタンド共に "Snow Mountain"(スノー・マウンテン)と改名されている。シュガー・マウンテンの泉 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - E / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】 「大木」を本体として、泉と共に発動するスタンド。「大木」の泉に物が落ちると、その落ちた物と対比して最高級のもの(鉄球なら金塊やダイヤモンド、紙切れなら札束など)が現れる。泉の番人は落とし主に対し、本当に落とした物はどちらなのかを尋ね、ここで落とし主が嘘をつくと、落とし主の舌が「大木」のツタに引き抜かれる。正直に答えれば最高級の物と落とした物を同時に手に入れることになるが、落とし主は手に入れた最高級のものをその日の日没までに使い切らなくてはならない。使い切れなかった場合、落とし主は「大木」の木の実に閉じ込められる。 1人が木の実として閉じ込められると、今まで番人であった者は解放され自由となり、次の1人が番人となる(枠数名・先着順の定員制で、彼女の両親も木の実のストックになっている)。ジョニィが条件をクリアしたことで、全員が木の実から解放された。 スカーレット・ヴァレンタイン ファニー・ヴァレンタイン大統領の夫人(妻)。夫とは同じ町の出身で、15年前に知り合い、結婚した。性的指向はバイセクシュアル・マゾヒスト。ルーシーに好意を寄せ始めていたが、彼女が大統領に近づくために自分を利用したことに気付き、逆上。ルーシーを射殺しようとするが、ルーシーの機転により、誤作動したチューブラー・ベルズに刺し殺された。彼女の遺体はホット・パンツの能力によりルーシーの姿に作り変えられ、ルーシーの死を偽装するために用いられた。 大統領の側近 名称不明。2人おり、大統領同様に髪をカールさせている。第2ステージでの大統領の初登場時から、常に付き添っていた。だが、大統領は、遺体に関する真に重要な事柄は自分自身で動き、彼らにも任せない。1人は「(薬で眠らせて)冬のナマズみたいにおとなしくさせろ」というセリフを連呼し、もう1人は特にキャラ付けもない。スタンド描写も無。 第8ステージにて、負傷したスティールと、遺体頭部を懐胎したルーシーを確保する。抵抗するルーシーに薬物を注射して眠らせようとするも、ルーシーのスタンドによってスリップダメージを受けて2人とも倒される。ルーシーを操っていたのは大統領であり、身内からも行方をくらませる目的があったため、彼ら2人とも大統領に捨てられた。Part8にてジョースター地蔵のファンタジー伝承に描かれる政府関係者の容姿は彼らに酷似する。 レーススタッフ SBRレースのスタッフ。あらゆる場面に登場する。同じ容姿の者が5人以上いる。レース終了後、ジョニィが乗船した客船で税関職員として働いており、税関職員が本職でレースの係員は臨時で派遣されていたものだと明かされる。 スティールの側近 レース開始前のトラブル続出に頭を悩まされる。大統領の関与は知らされておらず、遺体についても表面上知らされるのみ。ストーリーが進むとフェードアウトする。
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