レビ一党
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 19:18 UTC 版)
クリステラ・レビ エタナ系アルタ人の「男性」科学者でテロリスト。アクラバル消失事件など数々のテロ事件を引き起こし数百万人を殺害した容疑で連邦警察により指名手配中。「奥の院」により異端認定され、神祇庁から特殺官が派遣されている。 現在は、浄火学館という新興宗教団体の「教母」火之宮水晶を名乗り、女性の肉体で地球の日本に潜伏中。日本政府の重信とも関係があり、酔魂草計画(『EVOLUTION』では「強化兵計画」と改称されている)にも深く関わる。 幼少時より優秀で、司教の推薦により神学校に入学、後述の事故の影響により14歳の時に退学するが後に大学へ進学し、卒業時には「アルタ人史上最高の俊才」と呼ばれるまでになっていた。サボア主席執政官の元で連邦政府に入り破格の出世を遂げ、若くして科学省総監に就任した。しかし、神祇庁との対決路線をとったため、身に覚えのない疑獄事件の責任を取らされて任期途中で失脚し、その後、世間に再び姿を現したときは、テロリストとなっていた。 神学校在学時にイクシオラの少女チュニカ・シフォン神祇官と友人になるが、テロに巻き込まれ二人とも重傷を負い、瀕死のチュニカを生かすためにその肉体を利用され、彼女と融合。以後、顔・意識はレビのままで、チュニカの神祇官としての知識と能力を継承、不定期に肉体のみ女性化するようになる。元々は成績優秀とは言っても常人のそれであった学習能力はチュニカとの融合で引き上げられ、アルタ人の歴史はじまって以来の駿才とまで謳われるようになった。科学省総監への就任を受けたのも、その権限を利用して自分とチュニカの融合の経緯を知りたいが故であった。その経緯を知った後は、「奥の院」の打倒を目指すようになる。 生年からすれば既に寿命を迎えているはずの年齢であるという。現在も健在なのはチュニカと融合した影響の可能性もあるが詳細は不明。調整層で若さを保っているという描写がある。なお、イクシオラとしては、チュニカが戦闘種族としての調整がほとんど行われていなかった為、超絶的な身体能力を持たない。 ゲオルグ・ゴメス サングラスとヒゲがトレードマークの白人男性で、冷静沈着かつ理性的なレビの右腕的存在。レビ以外に事件の全貌を把握していると思われる、数少ない人物うちの一人。バーディーを軽くあしらう程の戦闘能力を持つ。 その正体は、元・連邦警察捜査官グレイ・シフォン。バーディーと同じシフォン出身のイクシオラで、「超速のグレイ」の異名を持っていた。 レビがやろうとしていることに賛同して行動を共にしているものの、それが単なるテロリズムに過ぎないと判断すれば即座に見捨てることをバーディーに表明したり、バーディーとつとむの関係を早い段階から把握してもその事実をレビにも伝えていないなど、盲従しているわけではない。 表向きは、新宿駅近辺に事務所を構えるG&G商会という小さな輸入貿易会社の社長であり、社員たちは社長の裏の顔を知らない一般人である。レビとの表向きの関係は、「施設の調度品をたびたび注文に来るお得意様」である。逗子市在住。家族は妻の麻梨絵(まりえ)と一人娘の讃良(さら)。妻には頭が上がらないなど、自分の家庭を大切にしている。家族はゴメスの裏の顔を知らず(旧版ではバチルスにより、バーディーと似た事情で家庭を持ったことが示唆されている)、絶大な信頼を寄せており、良き夫・良き父親であることが伺える。行く当てが無くなってしまった千明を自分の家庭に居候させたりもした。 イクシオラであるがゆえに単独で生殖することができないはずのゴメスに娘がいることについて、メギウスとスケルツォはレビから何らかの操作を受けたと推測しているが、ゴメスと讃良との間に血縁があるかどうかは不明。 ゴメスのサングラスには擬装膜を見破る機能があるが、連邦の最新の擬装膜には対応できていない。また、人形の視界などを映し出す機能もある。表の顔の際には人相が悪くなると不評を買っている。 日本の諺に通じており、会話の際にたびたび引用する。また、首を曲げて「コキ」と鳴らす癖がある。 ギーガー 酔魂草を密輸していた違法貿易商。擬態能力を持ち地球に潜伏していたが、バーディーにより追いつめられ捕獲された直後、口封じのためゴメスにより殺される。 バチルス 不定形の知的生命体で、他の生物に寄生してその生物の形質や記憶、経験を乗っ取ることができるが、長続きしない。「バチルス」という名も仮のものらしく、そう呼ばれるのを嫌っているが、本人(?)ですら、自らの来歴を憶えていない。強靱なバーディーの身体を乗っ取ろうと執念を燃やし、永瀬に寄生して久遠高校を襲うが、ゴメスの命を受けたサラマンデルに焼殺される。 サラマンデル、グノメ、シルフィア、オンディーヌ ゴメス配下の自律型の人形(ヒューマノイド型ロボット)。本人たち曰くレビを守る「1枚の盾」。サラマンデル、グノメは男性型、シルフィア、オンディーヌは女性型である。サラマンデルはプラズマ兵器による炎、シルフィアは風、オンディーヌはウォータージェットなどの水、グノメは超力と同時に複数の人形を操る能力を持つ。 名前の由来は、四大元素を司る精霊、サラマンダー(火)、ノーム(土)、シルフ(風)、ウンディーネ(水)。 性格的には概ね全員が礼儀正しいものの行動に人間臭さがなく、命令があれば容赦が無い冷徹さを持つ。開発(生産?)順によるものか、オンディーヌが「末っ子」である。その戦闘能力は非常に高い。 オンディーヌはバーディの育ての親の一人であるヴァイオリンと酷似した外見をしている。バーディーはオンディーヌと二度対戦しているが二度ともかなりの苦戦を強いられた。バーディーとの戦闘で破損したオンディーヌには、意識不明となった中杉小夜香の記憶が県によって移されるが、小夜香の「罪悪感」を引き金にして暴走。「事件」の発端となった「私」=小夜香を殺すため、飯田橋の真僕会病院を襲撃する。
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レビ一党
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連邦に深刻なテロを行い、多数の死傷者を出した組織。アルタ人と深い繋がりを有する。現在、宗教団体(浄火学館)を隠れ蓑に地球に潜伏しつつ、酔魂草を栽培中。目的はアルタ人の独立と思われるものの、教祖のレビとアルタ人幹部との間には、思惑の違いも垣間見られ、末端同士が衝突しあうなど統制が取れていない様子。レビの右腕であるゴメスもまた、忠実な僕とは言い難く、自身の思惑で独立した行動を見せている。
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