モンキー‐レンチ【monkey wrench】
読み方:もんきーれんち
モンキーレンチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 01:16 UTC 版)
モンキーレンチ(monkey wrench)とは、ボルトをつかむ部分(あご)の幅をウォームギヤによって自由に変えられるレンチの一種。英語では調整式レンチの意味でadjustable wrench[1] またはadjustable spannerと呼ばれる。日本では日本工業規格 JIS B4604で、規格名称はモンキレンチ、英文名称をAdjustable angle wrenchesとして規格化されている。しかし、Angleの無いものは、Moter wrenchesという呼称で呼ばれるため、Adjustable wrenchesと呼称するのが一般的である。
- ^ “プラント配管作業”. 外国人技能実習機構. 2018年10月21日閲覧。
- ^ 1926-1927年にかけ、日本陸軍がフランス陸軍から指導者を招聘して航空ガソリンエンジンの整備取扱法を指導させた際の記録『発動機取扱法特別教育賓施報告』においては、エンジンの分解・組立に関して「自在螺鎗(スパナ=モンキーレンチ)は鉄槌(てっつい=ハンマー)と共に工手の二大敵なり」と記され、更に「[仏国(フランス)に於ては現今自在蝶鎗は各発動機工場より全く其影を認むること能わざる程其使用を遊くることに努めつつあり」とまでフランスでの実状を示して、モンキーレンチの使用を避けるよう説いていた(坂上茂樹『三菱内燃機・三菱航空機のV及びW型ガソリン航空発動機 (2/6)』 大阪市立大学「経済学雑誌」第113巻(1), 2012年6月 p45)。21世紀初頭の現在でも、確実なボルトの締め付け・分解には、ボルト寸法に適合する通常型スパナまたはボックスレンチを用いることが望ましく、モンキーレンチは極力使用を回避すべきものとされる。
- ^ a b c d e 高野倉 2012, p. 153.
- ^ 『工具の本2010』35頁、2010年3月5日発行、株式会社学研パブリッシング出版。
- ^ 『工具の本2010』35頁、2010年3月5日発行、株式会社学研パブリッシング出版
- ^ THOMAS DUTTON 『THE HAND TOOLS MANUAL』p.93-p.95,TSTC Publishing ISBN 978-1-934302-36-1
- ^ トップ工業(株) 登録特許 第2934870号 実公昭63-4612号
- ^ [1]
- ^ [2]
モンキーレンチ(あるいはアジャスタブルレンチ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 02:08 UTC 版)
「レンチ」の記事における「モンキーレンチ(あるいはアジャスタブルレンチ)」の解説
レンチの二面幅(ボルトヘッドをつかむ部分の幅)をスクリューギアによって自由に変えられるレンチ。便利ではあるが、ギア機構を用いているために、どうしても口部が完全に固定されずガタつきが発生し、そのためボルトを傷めやすいので簡易的な利用に限られる。また、掴む部分に比して頭部のサイズが大きくなるので狭いところでは使いにくい。口部にロック機構が存在するものもある。
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モンキーレンチ
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