ムシャーラカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/23 01:14 UTC 版)
ムシャーラカは、複数の当事者が取引を行う。資本の出資者と労働を提供する事業家が共同出資により事業の共同経営を行い、生じた利益を契約時に決められた比率によって、もしくは損失が生じれば出資比率に応じて、それぞれ配分する契約形態である。イスラム銀行においては、銀行と企業・個人の出資者が共同資本をつくり、出資者全員が経営に関わることを前提として運用される。ムシャーラカの特徴は、資金の提供者もまた事業の組織や経営に参画し、事業主も一定の支出をするところにあり、発言権は概ね出資比率に準ずる。ムダーラバでは資金提供先の選択が限定的になる傾向があったのに比べ、相手方も一定の出資力があることを前提とするムシャーラカでは、その傾向がある程度は緩和されることが期待される。
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