ベントラーゲ修道院/城館
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「ライネ (ミュンスターラント)」の記事における「ベントラーゲ修道院/城館」の解説
ベントラーゲ修道院は1437年に聖十字架修道会兄弟団によって設立され、1645年に閉鎖された。時代とともにその用途は変化し、現在この地所はベントラーゲ修道院/城館と呼ばれている。修道院はベントラーガー・ドライクラングの文化ルート上にあり、ガイド付きで見学できる。 1803年の世俗化に伴いこの修道院は、新たに創設されたライネ=ヴォルベック侯領の所有となった。しかしこの侯領は3年間存在しただけで、修道院は1806年に貴族家ローツ=クロスヴァーレム家(ドイツ語版、英語版)に移譲された。この貴族家は修道院を居城に改築し、現在の二重名称の元となった。 ライネ市は、ベントラーゲの森に位置するこの土地を1978年に買収した。1990年に再建工事が始まり、2000年に完了した。 現在この修道院は博物館として用いられている。東翼に、この修道院のかつての住民たちの日用品や贅沢品が展示されている。展示の目玉は、ドイツ語圏では比類ない保存状態の中世後期の2つの聖遺物匣(ドイツ語版、英語版)である。 東翼最上階の「ヴェストファーレンのギャラリー」では、1900年以降のヴェストファーレンの近代を追体験することができる。ヴィルヘルム・モルグナー、ペーター・アウグスト・ベックスティーゲル、カルロ・メンゼ(ドイツ語版、英語版)らの表現主義作品が、バウハウスの代表的作品とともに見学者の注目を集めている。1945年以降の時代に関する入れ替え展示が現代との関連性を示している。 また、この修道院には、1956年に設立された欧州メルヘン協会が入居している。その規約の § 1 によればその目的は、「人々が互いに交流し協調するために、メルヘン研究を支援することおよびあらゆる民族のメルヘン資料を保護・研究すること」である。この協会は、修道院の北翼に、メルヘンをテーマにした特別な図書館を有している。 ベントラーゲ修道院は、市の傘下にある公益法人「ベントラーゲ修道院 gGmbH」によって運営されている。重点は、現代造形美術の研究である。毎年国際的に有名な芸術家が、約12箇所でその作品を展示している。クラシック音楽、文学、学術分野の広範囲な文化プログラムが、活動を補完している。数多くの文化イベントに毎年約5万人が訪れる。
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