プレーン弦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 15:54 UTC 版)
プレーン弦は、芯線のみで成り立つ単線の弦である。材質は金属弦の場合は合金が使われ、通常いわゆるピアノ線が使用される。糸と呼ばれる弦の場合絹が使用され、原料としては春繭が良いとされる。古来より琵琶湖北岸地域に名産地があり、現在も全国の総生産量のうち、かなりの割合を占めており、品質も高い。三味線用や箏用では様々な太さ(正確には重さ)のサイズがある。和楽器では単線弦は三味線,及び胡弓の最高音弦のみに使用される。ただし三味線ではジャンルにより耐久性に優れるナイロン製を使用することもある(津軽三味線など)が、音色技法が非常に発達している古典三味線音楽では、現代でも音色の良い絹製が普通に用いられる。また、元来ガットが使用されてきた弦も、現在ではナイロンや金属で代用されるが、ヴィオールなどの古楽器ではガット弦を愛用する人も多い。ギターの場合は一般にアコースティック・ギターでは1〜2弦、エレクトリック・ギターでは1〜3弦に用いられる。ガット弦は独特の音色が得られるが、調律が狂いやすく、寿命も短い。音量も小さいなどのデメリットがある。
※この「プレーン弦」の解説は、「弦 (楽器)」の解説の一部です。
「プレーン弦」を含む「弦 (楽器)」の記事については、「弦 (楽器)」の概要を参照ください。
- プレーン弦のページへのリンク