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プランク‐ていすう【プランク定数】

読み方:ぷらんくていすう

量子力学における基本定数記号h表しh=6.62607015×1034J・sジュール秒)。これを円周率の2倍(2π)で割ったものを換算プランク定数またはディラック定数とよび、記号ħで表すことが多い。1900年プランクの放射法則説明するために導入

[補説] 2019年5月20日施行され国際単位系SI)の改定において、プランク定数は不確かさのない物理定数となり、質量の単位であるキログラムの定義用いられる


プランク定数

英訳・(英)同義/類義語:Planck constant, h

量子論基礎定数

プランク定数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/30 08:59 UTC 版)

プランク定数(プランクていすう、プランクじょうすう、英語: Planck constant)は、光子のもつエネルギーと振動数の比例関係をあらわす比例定数のことで、量子論を特徴付ける物理定数である。


注釈

  1. ^ プランクは光を放出する物体は振動子をもち、その振動によって波を放出すると考えた。ここで言う受け渡しとは振動子と電磁波の間におこるエネルギーの受け渡しの事である。
  2. ^ この仮定が必要となった経緯については次が詳しい。『熱輻射と量子』, §.M.Planck 正常スペクトル中のエネルギー分布の法則について.

出典

  1. ^ 1921年 ノーベル物理学賞(アインシュタイン)
  2. ^ CODATA Value
  3. ^ CODATA Value
  4. ^ The American Heritage® Science Dictionary
  5. ^ CODATA Value
  6. ^ CODATA Value
  7. ^ a b Planck (1900a).
  8. ^ Planck (1900b).
  9. ^ Planck (1900c).
  10. ^ C・ロヴェッリ 『すごい物理学講義』河出文庫、2019年、145頁。 
  11. ^ Einstein (1969), §.輻射の本質と構造に関するわれわれの見解の発展について.
  12. ^ Millikan (1916), p. 388.
  13. ^ Zurek (2000).
  14. ^ 藤井賢一「質量標準の現状とキログラム(kg)の定義改定をめぐる最新動向 (PDF) 」 『計測と制御』第53巻第2号、計測自動制御学会、2013年11月5日、 doi:10.11499/sicejl.53.144ISSN 1883-8170OCLC 984806670
  15. ^ RECOMMENDATION OF THE CONSULTATIVE COMMITTEE FOR MASS AND RELATED QUANTITIES SUBMITTED TO THE INTERNATIONAL COMMITTEE FOR WEIGHTS AND MEASURES (PDF)”. RECOMMENDATION G 1 (2017) For a new definition of the kilogram in 2018. BIPM. 2018年5月10日閲覧。
  16. ^ New Measurement Will Help Redefine International Unit Of Mass”. ScienceBlog.com (2017年7月2日). 2018年5月10日閲覧。
  17. ^ Haddad, Darine; Seifert, Frank; Chao, Leon; Possolo, Antonio; Newell, David B; Pratt, Jon R; Williams, Carl J; Schlamminger, Stephan (2017). “Measurement of the Planck constant at the National Institute of Standards and Technology from 2015 to 2017”. Metrologia (IOP Publishing) 54 (5). doi:10.1088/1681-7575/aa7bf2. ISSN 0026-1394. LCCN 65-9907. OCLC 48198209. 
  18. ^ A concise summary of the International System of Units, SIBIPM,2019-05-20


「プランク定数」の続きの解説一覧

プランク定数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/30 09:28 UTC 版)

モルプランク定数」の記事における「プランク定数」の解説

アボガドロ定数は、原子分子ミクロ世界ダイヤモンド水滴などのマクロ世界結びつける物理定数である。それに対してプランク定数は、ミクロ世界つかさどる量子論特徴付ける物理定数である。量子論は、マックス・プランクが「物体電磁波放出吸収するとき、物体出入りするエネルギー電磁波波長反比例する」という仮定置いて黒体熱放射スペクトル説明する理論式導いた1900年始まった反比例比例係数光速割ったものが、プランク定数である。 当時空洞放射実験から、次の2つ法則知られていた。 黒体から放出されるエネルギーは、絶対温度の4乗に比例するシュテファン=ボルツマンの法則)。 スペクトルピーク波長は、絶対温度反比例するウィーンの変位則)。 プランクは、この2つ比例定数実験値と光速から、彼の理論式含まれるプランク定数(記号 h)とボルツマン定数記号 k)を、それぞれ h = 6966655000000000000♠6.55×1034 J·s および k = 6977134600000000000♠1.346×1023 J/K と定めたボルツマン定数とは、気体定数記号 R)をアボガドロ定数割ったのである。つまり NA と k の積は R に等しい。プランク当時知られていた気体定数の値 R = 7000831000000000000♠8.31 J K−1 mol−1 と彼が定めた k の値から、アボガドロ定数NA = R/k = 7023617499999999999♠6.175×1023 mol−1 と求めたプランク求めた NA, h の値と現在の値の違い2%程度であり、その積 NA × h の正確さ同程度である。NA と h の掛け算からモルプランク定数記号 NAh)を求めている限りNAh相対標準不確かさNA や h のそれより小さくなることはない。

※この「プランク定数」の解説は、「モルプランク定数」の解説の一部です。
「プランク定数」を含む「モルプランク定数」の記事については、「モルプランク定数」の概要を参照ください。

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