フォン‐シェーディング【Phong shading】
フォンシェーディング
フォンシェーディングとは、3DCGにおいて立体感を表現する手法のひとつで、立体表面の質感による光反射を計算して再現する手法のことである。
一般に、3DCGにおいて光源の位置や光反射から立体の陰影を算出する手法がシェーディングと呼ばれる。シェーディングの計算レベルに応じて、立体表面の構成要素であるポリゴンを単位として各ポリゴン平面を単色で表示するフラットシェーディングや、ポリゴンの端(頂点)の明るさの差からポリゴン平面の色をグラデーションさせるグーローシェーディング、そして立体表面の質感による光反射を取り入れて表現するフォンシェーディングがある。
グーローシェーディングがポリゴン平面の頂点と頂点との明るさの差を補間していく計算方法であったのに対して、フォンシェーディングは各ポリゴンの頂点の法線(表面と垂直に伸びたベクトル)から法線までの補間を求め、それを元に各点の色や明るさを決定している。法線ベクトルからポリゴン上の各ピクセルについて演算を行い明度を求める方式であるため、他のシェーディング計算に較べても計算量は膨大なものとなるが、フラットシェーディングやグーローシェーディングとは比較にならないほど精度の高い質感を再現することができる。
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フォンシェーディング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 06:03 UTC 版)
フォンシェーディング(英: Phong shading)は、3次元コンピュータグラフィックスにおける陰影計算の補間技法である。フォン補間と呼ばれることもある。ラスタライズされたポリゴン群をまたいだ法線ベクトルの補間によってピクセルの色を推測する技法であり、「ピクセル単位照明」(per-pixel lighting) を実現するための補間技法として利用される。グーローシェーディングやフラットシェーディングなどの他の補間技法との対比で、これを「フォンシェーディング」と呼ぶ。
- 1 フォンシェーディングとは
- 2 フォンシェーディングの概要
- 3 脚注
フォンシェーディングと同じ種類の言葉
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