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ピアニストを撃て

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 00:35 UTC 版)

ピアニストを撃て』(ピアニストをうて、原題: Tirez sur le pianiste, 英題: Shoot the Piano Player)は、1960年フランスクライムスリラー映画フランソワ・トリュフォー監督の長編2作目で[1]、出演はシャルル・アズナヴールマリー・デュボワフランス語版など。モノクロ作品。


注釈

  1. ^ 日本では映画版の邦題に従うかたちで『ピアニストを撃て』(真崎義博訳)として刊行されている[要出典]
  2. ^ デイビッド・グーディスはジム・トンプスンとともにアメリカン・ノワールを代表する作家で、そのグーディスの代表作と目されているのが本作の原作である『Down There』である[要出典]。ちなみに中村文則は、デイビッド・グーディスを記念して2008年に創設されたデイビッド・L・グーディス賞を2014年に受賞している[3]
  3. ^ デイビッド・グーディスは本国アメリカよりもフランスで高く評価された作家で、ジェイムズ・サリス英語版は1992年に著した「モノトーンの生涯」(『ミステリマガジン』1996年10月号)で「出来事がただ起き――核心などない状態の――それ自体には意味がないストーリーが、セーヌ左岸の作家や学生らのあいだでおおいに取りざたされ、議論沸騰して実存主義にまでおよんだのだ。アメリカ人のハードボイルド作品にフランスの読者が見出したものは、ジッドマルローのような作家の激しい孤独や苦悩と、彼らが昔も今も賞讃してやまないフォークナーヘミングウェイスタインベック、そしてコールドウェルに見られる、文体の質の高さであった」と、この犯罪小説家のフランスにおける受容の実態を明かしている。しかし、トリュフォーによる本作の映画化の時点ではフランス国内でもまだグーディスの評価はそこまで高いものではなく、本作もこうした評価を反映したものとはなっていない[要出典]
  4. ^ オスカー・ワイルドが1882年にアメリカを講演旅行した際の見聞記である『Impressions of America』にそういう記載がある。
  5. ^ ジェイムズ・サリスは上述「モノトーンの生涯」でデイビッド・グーディスの紡ぎ出す世界を「狂気」「超現実主義」「幻覚的」という言葉を使って表現するとともに、本作の原作となった『Down There』のラストをめぐっては「精神科医に分裂症というレッテルを貼られそうだ」とまで書いている。そういう狂気は映画版では影を潜めている[要出典]

出典

  1. ^ a b ピアニストを撃て”. WOWOW. 2024年7月5日閲覧。
  2. ^ ピアニストを撃て”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2024年7月5日閲覧。
  3. ^ Our Awards & Honorees” (英語). noircon.com. 2024年7月5日閲覧。


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