ヒューマン・リソース
【英】:Human Resources
日本とアメリカでは組織体制や人事システムが異なるため、両者を横並びで見ることがむずかしいが、あえて比較すると、HRは日本企業の人事部に最も近い機能やミッションを指す。
かつては日本の人事部に当たる組織はPersonnel Departmentという呼称が多かったが、今ではほとんどがHRを名乗っている。日本での人事担当役員に当たる方は、Vice President、HR あるいは、Senior Vice President、 HRという肩書が使われている。
HRは、個別機能ではなく使命で語られることも多く、「人的資源の獲得」「人的資源の動機づけ」「人的資源の育成」「人的資源の定着」の4大使命を達成するために存在しているという説明をする会社もある。
かつて、Personnel Departmentと呼ばれていた時代は、人事管理や労務管理と訳されていたPersonnel Managementが、主要な業務であった。現在HRというように呼称が変化しているのは、「管理的な部門」から「事業のサポート部門」へ、さらには事業と人をつないで、「事業を促進していく部門」としての役割に変化していくべきという考え方に基づいている。
残念ながら、日本企業の人事部は今も「管理的な部門」であるのは否めない。アメリカ企業の組織を機能ではなく、使命で研究していく必要があるだろう。そういう意味では「人事部=HR」とするには抵抗がある。日本での人事部の使命を超える部門として、人材活性部や人的資源最大活用部、風土革新部のような名称のほうが、ふさわしいかもしれない。
なお、HRは人間を単なるWork Force(労働力)という視点ではなく、会社が持つ資源であるという視点からの言葉であるが、Resource「資源」から更に進んでCapital(資本)という表現を使う会社もあり、Human Capital Managementを組織名称にしている企業も出てきている。
ヒューマン・リソース
・人間を単なるWork Force(労働力)という視点ではなく、会社が持つ資源であるという考え方に基づく呼び方。経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)の一翼を担う「ヒト:人的資源」にフォーカスする専門部門として位置づけられる。
・日本でいう「人事部」のようなセクションを指す場合が多いが、厳密には、労務管理・給与管理ではなく、人的資源である“人材”が最大限のリターン(会社業績への貢献)を生むような人材戦略の策定(リソースの運用戦略)、人材戦略の実行(リソースの運用実施)をコアミッションとする部門のことを言う。
・かつて欧米(特に米国)では、日本の人事部に当たる組織はPersonnel Departmentという呼称が多く使われていたが、今ではほとんどがHRを名乗っている。
・HRは、個別機能ではなく使命で語られることも多く、「人的資源の獲得」「人的資源の動機づけ」「人的資源の育成」「人的資源の定着」の4大使命を達成するために存在しているという説明をする会社もある。
人材
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人材(じんざい)とは、才能があり、役に立つ人物。すなわち社会に貢献する個人のこと。人才とも。人財と言葉を置き換えることもある[1]。
概要
人材は、物事をうまく処理できる人物のことで、これらに該当する人物を適正に活用することで活性的な組織を構築することができる。またそれらの要求に適う人材を育成する事は、教育の使命である。
人材は、社会に役立つ存在であるが、これは個人として役立つというよりも、組織の中で適所に配する事により能力を発揮、組織の機能を向上させる存在である。この場合、組織が求める能力に於いて必要とされるのは「平均的な能力」ではなく、(いわゆる「出る杭」のような)それを上回る能力であり、産業構造の変化や複雑な人間関係など異なる環境でも、何らかの実績をもって組織に貢献することが求められる。日本など特定の場所に留まらず言語や民族の多様性の中でも成果を出す者をグローバル人材などと呼んだりする。
組織・職種によって求められる要件も異なり、必要な能力や行動様式が違うので、各々の組織には各々見合った人材が求められる。競合する業態では、市場価値の高い者からヘッドハンティングの対象になるなど、獲得競争も発生する。
脚注
- ^ “「社員は宝と言うけど…」〝人財ブーム〟に三木那由他さんが抱く不安”. withnews(ウィズニュース) (2023年11月15日). 2023年11月17日閲覧。
関連項目
「ヒューマンリソース」の例文・使い方・用例・文例
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