ヒストリック‐カー【historic car】
旧車
(ヒストリック‐カー から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 03:05 UTC 版)
旧車(きゅうしゃ)とは、過去に製造された自動車やオートバイなどの車両を指す語である。クラシックカー、ヒストリックカーとも。
- ^ 小学館 - 大辞泉 "ビンテージカー" 項目、プログレッシブ英和中辞典 "vintage car" 項目
なお、「ヴィンテージ」とは元来ブドウの収穫に対する言葉で、ブドウの収穫の質・量ともに良かった年のものを「特定の年に作られた良いもの」という意味で使用される。これらが派生してワインを含め、車やジーンズ、ギターなど、ある特定の年代の「よき時代」に生産された物が、長い年月を経ても高い評価を受ける「年代物」といった意味で使用される。 - ^ 欧米の自動車は、自動車史黎明期の1900年代以降、常に進歩・改良が続いており、それらを指標に、乗用車ではクラシックカーについて数年から10年単位での細かなカテゴライズがみられる(ベテラン期とヴィンテージ期の間に、第一次世界大戦直前の「エドワーディアン期」を含めたり、ヴィンテージ期の後に1930年代の「ポスト・ヴィンテージ期」を含めるなど)。第二次世界大戦後の自動車では多くの近代的設計が普遍化し、大戦直前期の過渡的な流線型から、ボディとフェンダーが一体化した広幅の「フラッシュサイドボディ」(ポンツーン・ボディ)へのデザイン合理化、前輪独立懸架の広範な普及、1930年代まで多く見られた木骨構造のボディから全鋼製ボディへの移行、油圧式ブレーキの一般化、量産車エンジンのサイドバルブ式からOHVへの移行などが進んだ。欧米先進国の自動車は、1920年代後期から1950年代初頭にかけて漸進的にこれらの技術進歩を遂げたため、時代の変化を編年的に著述しやすい。これに対して日本では自動車産業の本格的な勃興自体が1930年代と遅く、技術やスタイリングで極度に立ち遅れていたため、各自動車メーカーでは1940年代末期から1950年代中期にかけてこれらの新技術を一気に取り入れていた。ことに1953年 - 1955年頃を境に、それ以前のモデルと以降のモデルとで著しい技術断絶が生じている傾向がある。
- ^ これとは区別し、主に成人で構成される暴走族の一形態「旧車會」について警察庁による実態の把握が行われているが、原則として漢字の旧字体を用いない報道機関などでは両者の表記を混同する傾向も少なくない。
- ^ その自動車の価値に関して無知・無関心であるか、経済的な理由から前所有者が廃車にしてしまうため。
- ^ 極例を示せばトヨタ・2000GTや「ハコスカ」GT-Rなど。
- ^ 例えばハチロク。
- ^ カローラシリーズ、カムリ、プリウス、シビック、アコード、マーチ(欧州名・マイクラ)、三菱・ランサーなど。
- ^ 外国人から見れば「日本に行けば欲しい部品が安く買える」という構図になる。
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