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パトカー専用モデルの詳細とは? わかりやすく解説

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パトカー専用モデルの詳細

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:19 UTC 版)

パトロールカー」の記事における「パトカー専用モデルの詳細」の解説

ジープBJランドクルーザー BJ型、20系40系1953年 - 1960年代初代のトヨタジープBJ型は警察予備隊小型汎用車両競争入札参加する目的設計された。結果として競合車であった日産・4W60型と共にウィリス・ジープのノックダウン生産(後にライセンス生産国産化)である三菱・ジープ前に敗れ民需の道を模索することになる。そのような中、頑丈なシャシ強力なB型エンジン評価され国家地方警察国警)の警ら車両として採用される二代目J20系では国警向けに力を注いだ結果、全ラインナップ半数後輪駆動2WD)となる。初代途中で消防用シャシ向けに追加された、より新しF型エンジンすべてのモデル選べるうになる。 J40系はジープBJJ20系の置き換え補充用として納入されてはいたが、この頃になると国産乗用車性能信頼性高まり道路舗装進んだことから、機動隊消防指揮車除き一般的な警ら車両S40クラウンベースとしたトヨタ・パトロールへと移行してゆく。 トヨタ・パトロール BDR型、BHR型、BH/FH26型、FS20系、FS40系、FS50系 BDRはトヨタパトロールの試作車で、小型トラック同様のはしご型フレーム持ちサスペンションも全後輪ともにリーフリジッドである。型式からも判るように、エンジン戦前設計され大型トラック・バス用の、初代B型であり、これはジープBJ20系ランドクルーザーとも共通である。トランスミッション小型トラック用3速MT歯車比変更したもので、6.00-16のタイヤサイズもやはり小型トラックと共通である。 この時代RSクラウン排気量1500cc、出力48馬力非力なため、白黒パトロールカー無かった当時犯罪者側がアメリカ車逃亡計る場合多く国産乗用車性能では全く太刀打ちできなかったため、大型トラック用の大排気量ガソリンエンジン採用至った。この時代日産やいすゞでも、同様な警ら専用車納入している。 2代目となるH26系は、外観こそ初代クラウンRS系に酷似するが、シャシパワートレインBHRと同様で、新設計のF型エンジン追加設定されている。長大直列6気筒エンジン搭載するためフロントアクスルから前方オーバーハングしており、クラウン比べボンネット長くタイヤサイズ大きく車高も高い。この外観的特徴先代にも共通する。右フロントフェンダー上に電動サイレン装備されており、そのためアウターリアビューミラーはドアミラーとなっている。クラウンではBピラー埋め込みであった矢羽方向指示器アポロ)は、フロントカウル左右端にステー直立しており、非常に目立つ。この他、H20系には2ドア2シーターで、非常に短いクーペのようなキャビン持ち白黒塗り分け通常とは異な仕様少数存在するまた、このシャシエンジン組み合わせは、四輪駆動の必要の無い地域向けの消防用シャシ(カウルシャシ)としても販売されており、これらはFA大型トラック縮小コピーのようなボンネット持っており、パトロールカーとは全くスタイル異なる。 3代目のFS20系からFS50系までは、クラウンS20系、S40系、S50系)の各部補強した上で先述F型エンジン搭載したものとなる。H20系までとは異なりボンネット延長無く前輪ダブルウィッシュボーン式独立懸架となり、車高通常の乗用車変わらないため、クラウンとの見分け難しくなった。 なお、FS20、FS40、FS50系には、クラウンバンを大幅に設計変更した「トヨタ救急車」も存在する。また50系には輸出用2.3リッター2Mエンジン搭載した物もあり、発熱量増えたためか?フロントフェンダーダクトが付く。 トヨタ・パトロールカー FS60系、FS80系 クラウンベースとした専用車制服車(白黒)、特殊車覆面)、警護車私服無線車(赤灯無し)がセダン事故処理車鑑識車、捜査用車保全車がバンベースである。ここへ来てようやくトラック用エンジン決別し4M型と5R型という、クラウン縁のものとなり、タイヤ乗用車用となったトヨタ・クラウン トヨタ・クラウンセダン130系、1987-1995) 交通取締り用警邏用ともに排気量は3000cc(JZS133Z)の5速MTのみであった1991年後期型へのモデルチェンジその2年後の1993年一部マイナーチェンジ行ったフェンダーミラー標準だが覆面パトカー車にはドアミラー装備している車体もあった、このモデルまでは全車MTである、基本的に交通機動隊高速道路交通警察隊配属させた警察本部多かった。 (150系、-2001排気量は2000cc(GS151Z)と3000cc(JZS155Z)がある。ただし、積雪地域向けに2500cc・4WD20余り作っていた(JZS153改)。このモデルから80系マークIIセダンパトロールカーが生産終了したため、1クラス上のクラウンセダン初めて2000ccの警邏仕様設定された。ドア内張りシートなどはビニールで、ホイールスチールホイールセンターキャップという組み合わせ覆面パトカー仕様のみドアミラー標準である。後期型99年-)から警邏用の2000cc車に昇降機装備された。覆面はオートカバーがフロントグリル外側付いた仕様存在する基本的にMT仕様だが2000ccにはAT仕様もあった、クラウンパトカー初のATはこのモデル最初である。2001年ベースクラウンセダンがコンフォートベースになったため、クラウンセダンベースはこれが最終となった。なお、車名「クラウンパトロールカー」を対象とした2000年リコールでは一般クラウン対象外であった。また小型タクシー多く用いられるコンフォートは、パトカーでは愛知県警などごく一部でしか採用されていない170系(2001-2005) 2001年クラウンマイナーチェンジ合わせる形で170系クラウンパトロールカーの生産開始。よって前期型存在しないベースクラウンセダンが1クラス下のコンフォートベースになったため、クラウンロイヤルがベースになったこれまで異なりロイヤル系をベースとすることとなったため大幅に高級感増しデビュー当初パトロールカーらしくない高級車だと国民から酷評されモデルでもある。シフトはATのみとなった。2000cc(GS171、2003年追加)と3000cc(JZS175改)の他に2500ccの4WD正式に追加された(JZS173Z)。エンジン各モデルとも市販車同様だが、エンジンコンピュータセッティング専用となる。ホイールキャップ装備され先代比べる豪華になったが、シート先代同様にビニール張りアームレストなしの仕様市販モデルには存在しないタイプであったまた、内装アスリートと同じ黒内装、黒木目調ウッドパネルとなっていた(但しシフトレバーロイヤル系と同じ形状)。オーディオコントロールパネルこそ市販車同様のクラウン・ロイヤルサウンドシステムだが、AM/FMラジオ機能のみとなり、助手席トリム無線スピーカー装着するため3スピーカーとなっている。左右独立フルオートエアコン、全席オートパワーウィンドウ、オプティトロンメーターなどは市販車同様に装備されていた。市販車同様、北海道警察納入され寒冷地仕様車にはリヤフォグランプ装備されている。 また、東日本大震災避難誘導後に津波によって被災した双葉31号車(2003年配属)が、所属していた双葉警察署内で「震災遺産」として常設展示されている。 170系クラウン・2000cc(愛知県警170系クラウン・3000cc(警視庁170系クラウン覆面180系 ゼロクラウン(2005-2010) 2005年10月クラウンマイナーチェンジ合わせ180系クラウンパトロールカーの生産開始された。よって前期型先代170系同様存在しない白黒白黒昇降機付き)、覆面存在しており、市販モデル全車アルミホイール装備)には設定のないスチールホイールマークXホイールキャップ装着している。なお、ホイールキャップエンブレムトヨタCIエンブレムで、いわゆる王冠マークではない。エンジン市販車で2000ccが廃止されたため、V型6気筒25003000設定される新型エンジン随所直噴機構なしのエンジン誤記されているが、実際に市販車と同じ直噴機構採用した4GR-FSEと3GR-FSEである。なお、2WDで2500ccのパトカー専用モデル国費警邏車はシグマ以来である。ミッション25005AT。3000ccはマニュアルモードであるシーケンシャルマチック付きの6ATが装備される装備市販廉価グレードの「ロイヤルエクストラ」に準じており、ヘッドランプ市販車後期モデル全車標準装備AFSディスチャージ設定がなく、前期のロイヤルエクストラと同じAFSなしのディスチャージ装備されるパトカー専用モデルでのディスチャージランプ装着はGRS18#系が史上初。これは180系クラウンハロゲン式の設定がないため、ハロゲン式を搭載するとヘッドランプハウジングを再設計なければならないためとされる170系装着されていた高級感のある黒木目調パネル廃止され艶消しブラックパネルとなり市販車比べやや質素なインテリアとなる。ただウレタンステアリングに市販車同様オーディオスイッチがあり、この部分微かに黒木目調パネルになっているオーディオ先代同様にコントロールパネルこそ市販車同様のクラウン・ロイヤルサウンドシステムだが、AM/FMラジオ機能のみで、助手席トリム無線スピーカー装着するため3スピーカーとなっている。左右独立フルオートエアコン、全席オートパワーウィンドウ、オプティトロンメーター装備されている。シートフロア先代同様ビニールレザー仕様である。覆面仕様には前面赤色灯用のオートカバー設定だったが、08年度導入車からはグリル埋め込みとなりより隠蔽性向上している。2005年度末から全国納車されており、市販車2008年にGRS200系に切り替わってからもパトロールカー向けへはGRS180系を2009年度国費予算分までは投入し続けていたが、2010年度国費予算分からはGRS200系に切り替わった寒冷地仕様車にリヤフォグランプ装備されるのは170系同様である。 180系クラウン・2500cc(埼玉県警) 180系クラウン・3000cc(神奈川県警) 180系クラウン覆面・オートカバー) 180系クラウン覆面グリルLED警光灯) 180系クラウン覆面GRS200系 クラウン(2011-2015) 2011年1月ベース車である200系クラウンマイナーチェンジから1年置いた2011年初頭から200系クラウンロイヤルをベースとしたパトロールカー生産開始された。よって前期型先々代170系先代180系同様存在しないエンジン先代同様警邏無線車にV62500の4GR-FSEと交通交通覆面用に3000の3GR-FSEがそれぞれ設定されるミッション先代では25005ATであったが、今モデルから2500・3000ccともにマニュアルモードであるシーケンシャルマチック付きの6ATが装備される装備面で先代モデルとの大きな違いは、全タイプ純正アルミホイール標準装備されたことで、2500cc警邏用に16インチ交通覆面用に17インチ装備されるようになったアルミホイール標準装着は、国費大量導入されるパトカー専用グレード車としては史上初のことである。警邏交通仕様赤色灯新型のものに切り替えられた。また外観上の市販車との違いこれまで同様グレードエンブレムで、白黒はそれに加え先代まで存在したCビラーの王冠のピラーオーナメントと、トランクの「CROWNエンブレム廃止された。そのため「クラウンとしての王冠マークはステアリングパッド部のみとなる。その他装備市販廉価グレードの「ロイヤルサルーン・スペシャルパッケージ」に準じており、ヘッドランプディスチャージ装備される。エンジンキーは2010年度予算分の1次車のみが従来キーシリンダーであったが、2011年度予算分の2次車から「キーシリンダードア施解錠キー&キーレスプッシュスタートキー」が各5本付属となり、ドア施解錠従来同様マスターキーで、エンジン始動専用スマートキーで行うシステム採用された。オーディオ先代同様にビルトインコントロールパネルに、AM/FMラジオ機能のみで、助手席トリム無線スピーカー装着するため3スピーカーとなっている。VDIM左右独立フルオートエアコン、全席オートパワーウィンドウ、オプティトロンメーター装備されている。シートフロア先代同様ビニールレザー仕様である。インテリアパネルも先代180系同様艶消しブラックパネルだがシフトレバー回りのみはシルバー加飾となる。覆面仕様には、5色ボディカラー設定され、「シルバーメタリック」「ブラック」「ブラキッシュレッドマイカ」「シルキーゴールドマイカメタリック」「ダークブルーマイカ」が設定される富士重工業(現・SUBARU)が落札した2013年度を除く2011年から2015年にかけて納車された。なお、ベース車の寒冷地仕様車にリヤフォグランプ標準装備されなくなったため、寒冷地仕様車にもリヤフォグランプ装備されない。 200系クラウン・2500cc(神奈川県警200系クラウン・3000cc(埼玉県警200系クラウン覆面) GRS210系 クラウン2016-20202016年ベース車である210系クラウンマイナーチェンジ機に210系クラウンベースとしたパトロールカー生産開始された。よって前期型170系、180系、200系同様存在しない。今モデルからは外観警邏系と交通覆面系で外装大きく変え前者ロイヤル系、後者アスリート系の外観となったエンジン先代同様警邏無線車にV62500の4GR-FSE形(203馬力)が、交通覆面仕様にはV63500の2GR-FSE形(315馬力)が搭載される。180系・200系では整備性点検性を重視し省略されていたエンジンカバー170系以来復活している。アルミホイール警邏系に16インチ交通覆面仕様18インチアルミ(市販車存在しないシルバー塗装18インチアルミが交通覆面ともに標準装備だが、さらに覆面仕様では市販車同一スパッタリング塗装18インチアルミもメーカーオプション設定され一部都費予算車・県費予算車で見受けられるデザインアスリート18インチスパッタリング塗装アルミ同一)が採用されるミッションはシーケンシャルマチック付きの6ATが装備される先代では装備見送られたCピラー王冠のピラーオーナメントと、トランクの「CROWNエンブレム210系では復活その他装備市販廉価グレードの「ロイヤル」に準じており、ヘッドランプ車幅灯・フォグランプ・テールランプは全てLED式採用されている。ベース車においてリヤフォグランプ寒冷地仕様対象メーカーオプションとなっているため、寒冷地仕様車にもリヤフォグランプ装備されない。エンジンキーは先代同様「キーシリンダードア施解錠キー&キーレスプッシュスタートキー」が各5本付属となり、ドア施解錠従来同様マスターキーで、エンジン始動専用スマートキーで行うシステム先代引き続き採用オーディオ先代異なり市販車がオーディオレス仕様基本とする仕様となり今回プロボックス等に装備されているトヨタ純正1DINサイズのAM/FM電子チューナーがセンターパネル下部にサイレンアンプと共に装備された。スピーカー数は助手席トリム無線スピーカー装着するため3スピーカーとなっている。なお、本来オーディオ装備するスペースにはストップメーターを装備している。VDIM左右独立フルオートエアコン(タッチパネル式ヒーターコントロールパネル「トヨタ・マルチオペレーションタッチ」)、全席オートパワーウィンドウ、オプティトロンメーター室内LED照明装備されている。シートフロア先代同様パトロールカー専用グレード仕様書準拠しビニールレザー仕様であるが今モデルから電動ランバーサポートパトカー専用グレードについては廃止された。インテリアパネルは180系・200系艶消しブラック採用してきたが今回210系から市販車アスリート標準メノウ加飾木目調パネル採用されたことにより170系以来木目調パネル復活したほか、インパネドアトリムには市販車アスリート同様合皮部分に赤いステッチ縫い糸)が縫い込まれ再び内装質感パトロールカーとは思えないほど豪華になった。覆面仕様ボディカラーは「ホワイトパールクリスタルシャイン(062)」「シルバーメタリック(1F7)」「ブラック202)」の3色が今回用意される。なお、市販車全車標準装備Toyota Safety Senseパトカー専用グレードには装備されない。2016年10月から導入開始された。2020年12月をもって生産終了210系クラウン・2500cc(千葉県警210系クラウン・3500cc(警視庁210系クラウン覆面220系クラウン(2021.06~ ) 2021.06.01 トヨタWEBページレスキュー時の取扱い」で図面公開された。当該ページ情報から、ガソリン車ハイブリッド車ラインナップがあることが分かった警邏系と交通系パトカー仕様ボディカラーは、現行同様。覆面仕様ボディカラーは「ホワイトパールクリスタルシャイン(090)」「シルバーメタリック(1F7)」「ブラック202)」の3色が今回用意される。 なお、当初指摘されていたトランク容量不足問題は、仕様書無線警ら車がトランク容量450L以上、交通取り締まり四輪車トランク容量430L以上と改められトランク容量計測方法変更することにより解消している。 日産・セドリックセドリックセダン)(YPY31、-2002かつては刑事ドラマにも多く登場した車種排気量は3000ccのみ設定室内170系以降高級になったクラウンとは対照的に質実剛健さに徹しており、総ビニール内装エンブレム類はメーカーのものと車名以外全て撤去されている(クラウンでもフロントグリルとCピラーには付いている)。窓は全席手回しとなっている。また日産エンブレム楕円形となっている。MT基本だがATもあった。YPY31は2度大きなマイナーチェンジ受けているが中期型(91-95)はフロントグリルオリジナル営業車最下グレード)と同じだった覆面最終モデルドアミラー標準となり、オートカバーが装備された。また、中期型まではグロリアにもパトカー仕様があった(前期5ナンバー中期3ナンバー)。こちらは2000ccで型式はYY31改であったセドリック北海道警セドリック覆面セドリック皇族護衛セドリック皇族護衛日産・クルー(YHK30、-2002排気量は2000ccのみ設定5ナンバーサイズ警邏用に使われた。赤色灯初期モデルバー型で後期セドリックパトカーが出た頃からブーメラン型となり末期モデル昇降機付いた安価であったため、クラウンセドリック同様に大量購入された。タクシー仕様ベースとなるために質素な造り特徴であった2002年一般向けのガソリンエンジン車(クルーは本来タクシー専用モデルとして登場したデビュー翌年一般向けガソリン車登場した)が生産中止となったため、パトカー仕様消滅したMTバー仕様初期型退役してしまったが、155系クラウン生産終了となった三菱・ギャランΣ/ギャラン3代目 1976年-1980年4代目 1980年-1984年5代目 1983年-1999年6代目 1987年-1992年当時警ら車両には直列6気筒エンジン車ばかりが採用されていたが、三菱ではデボネア用の直6エンジン生産をすでに中止しており、適当なエンジン持っていなかった。しかし、ギャランΣに搭載されアストロン80シリーズは、直列4気筒エンジン付きものの振動打ち消すサイレントシャフト備えており、直4エンジンながら制式警ら車両として採用され経緯がある。 三菱・シグマ(F13AK、-1996排気量は2500ccで駆動方式FF販売台数少なくパトカー以外にはあまり見られなかった車種である。実質的に同社ディアマンテ姉妹車であり、その外観酷似している。1990年代前半全国大量配備されたがブーメランパトライトでないこともあった。市販車同様の2500ccV6エンジンで、室内木目調パネルそのまま残されるなど、コスト増となる箇所変更少なく当時パトカーとしては比較高級感ある造り特徴であったリアシート形状アームレストなどを省略したパトカー専用仕様トランスミッション基本的にマニュアルだが、試験的に導入され4速オートマチック車も存在する生産終了に伴う後継車はディアマンテパトカー。現在も愛知県警現存車がある。 三菱・ディアマンテ(F31AK、-1999排気量は2500ccで駆動方式FF。シグマパトカーの後継として登場したパトカーグレードとしては唯一のハードトップである。ホイールキャップこそないが、ドアミラー装着されていた。先代シグマとは違い全国配備はされていない市販では最初期モデルにのみあった1993年マイナーチェンジ消滅マニュアル標準設定されていた。オートマチック車市販車同様マニュアルモードがついていた。装備シートビニールだが、パワーウィンドウオートエアコン、ウッドパネルなど170系クラウンに近いものになっているスバル・レガシィB4(BM9-2012〜2014エンジンEJ25水平対向4気筒2500ターボエンジントランスミッションパドルシフト付き5速AT。駆動方式4WD(VDC-4WD)。足回り17インチタイヤ&アルミホイール17インチフロントディスクブレーキを搭載2012年度国費制服無線警邏車(4WD指定)として国費全国警察228納入され車両クラウンクルー以外で昇降警光灯搭載した初のパトカーでもある。色は上部がサテンホワイトパール・下部がクリスタルブラックシリカとなっている。ベースグレードはD型の「2.5GTアイサイト」であるが、市販車には存在しない実質的なパトカー専用グレードであり、装備品のうち、アイサイト、キーレスアクセスプッシュスタート、両席パワーシート、アルミペダル、HIDヘッドランプ濃色ガラス、オールウェザーパック等が省略され左右独立オートエアコン通常のオートエアコンに、中央カラー液晶付きエレクトロメーター通常のメーター変更されている。インテリアパネルは前期型2.5iと同様のシルバー塗装クルーズコントロールSI-DRIVEそのまま装備。その一方で制服無線警邏車のガイドライン仕様従いビニールレザーシート表皮警察車両専用装備品合わせ型取りされた塩ビフロアマット仕様等を採用し2012年度から納車開始された。2013年度車で警邏4WD指定だけでなく、警邏駆動方式指定なし・交通4WD指定でも富士重工業国費分を落札したため全国すべての都道府県警察大量導入された。2013年度車でトランクリッド全てホワイトパールで塗られ前面警光灯LED変更されているなど相違点がある。 2013年度には交通覆面仕様登場した他、警護車捜査覆面として採用実績がある。現行BS9型では日本向け市販車2.5NA車のみとなった影響からか今のところ国費警察車両としての採用実績はない。 スズキ・ソリオ(MA15S-2011〜) エンジンは1200cc直列4気筒エンジン4WD。Gグレードベースにドアサッシをボディ同色にしたり、ドアノブ・ドアミラーが黒色になるなどコストダウンが行われている。2015年度からスイフトXGベースとした小型パトロールカー国費導入されている。 スズキ・キザシ(RE91S-2012〜) エンジンは2400cc直列4気筒エンジンで、私服無線警邏車として導入市販車キザシは1グレード本革シート等が標準装備された仕様であるが、コストダウンのため本革電動シートファブリック手動式シート本革巻きステアリング・シフトノブをウレタン素材BOSEオーディオをラジオレス、フロントフォグランプレスとなり、チューニングが行われたパトカー専用グレード設定2012年度国費分として908台が導入され2013年度大量導入見込まれる神奈川県では制服無線警ら車が県費にて導入されている。

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パトロールカー」の記事における「パトカー専用モデルの詳細」の解説

一般的に「ポリスパッケージ(Police package)」「ポリスインターセプター(Police Interceptor)」と呼ばれるもの。フォードは「P71」、GMは「9C1」「B4C」などといった商品コード使用している。 土台となる車種からの変更点としてはエンジン出力向上、ラジエーターバッテリー大容量化、電装品耐久性向上、足回り強化内装簡素化といったもの。メーカー出荷時にワーニングライトやサイレンなどを装備するともできるが、後述するように実際にはその警察ごとに装備仕方異なるので、購入後に緊急車両専門架装業者依頼することも多い。大きな自治体警察組織では自前工場持っていたりする。

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