バリ舞踊の成立過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/24 05:50 UTC 版)
バリ島の祭礼や儀礼には、必ず舞踊が伴う。今日では、舞踊芸術のケチャやレゴン、バロン・ダンス、憑依舞踊のサンヒャン・ドゥダリがよく知られている。これらは、元来は共同体の宗教儀礼として行なわれてきたものであるが、実際に観光客に見せているのは、共同体の祭祀からは切り離され観光用に仕組まれたレパートリーである。すなわち、オランダ植民統治時代に当時の中心地シガラジャでクビヤールと呼ばれる舞踊・音楽・ガムラン編成が生まれており、そして、1920年代後半に観光客を運ぶ運転手を通じて瞬く間に南部にも広がり、観光のための創作活動が盛んになり、舞踊芸術が宗教的文脈から切り離されていったのである。
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