バスク図法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:18 UTC 版)
地質断面図の作図方法としてバスク図法(Busk method)が挙げられる。バスク図法は、複数の円弧を用いて地層の境界を表現する。 走向・傾斜の測定地に対応する地形断面図の地点に傾斜線を書き込み、その後、それぞれの傾斜線の垂線をひいたうえで隣接する測定地に対応する垂線の交点を作図する。先の作業で作図された扇形の内部で、垂線の交点を中心とし、地層境界の所在地に対応する地形断面図の点を通る円弧を作図し、その後は隣接する円弧で同様に地層境界の線を引いていくことで、地質断面図を作成できる。 この方法は、堆積岩地域での地質断面図を作成するときに利用できる。 なお、地層境界の走向と断面線の方向は常に直交するわけではない。このとき、断面図上で表示される傾斜角(見かけの傾斜角)は真の傾斜角より小さくなり、見かけの傾斜角は、真の傾斜角と、傾斜面の走向と断面線のなす角度をもとに求めることになる。
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