バスカニオン教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 06:37 UTC 版)
古代文明オグドアス以来初めての文明をバルダ大陸にもたらしたとされる人物、バスカニオンを神として崇拝する宗教がバスカニオン教である。総本山はフランチェサイズ大聖堂で、アルケナシュ公国の首都、フランチェサイズにある。ここはバスカニオン降臨の地とされている。バルダ大陸ではほぼすべての人間がバスカニオン教を多かれ少なかれ信奉している。そのため教団の力はバルダ大陸のどの国もかなわないほど強大で、その庇護下にあることでアルケナシュ公国は大陸一の大国となっている。その分アルケナシュ公国は教団の影響から逃れることはできず、首都における利権もしだいに奪われ、教団の押さえ込みに躍起になっている。この現状に対して教団内部は、教団権力の増長を進める強硬派とそれに懸念を示す穏健派に二分されている。 少女神(コレツェオス) バスカニオン教において主、バスカニオンの妻として最も神聖だとされる人物。教典では、主の声を聞く神の使いであり世界が滅ぶ時を決める裁定者だとされる。神の力(アーリメント)と呼ばれる特異な能力を持つ。教団の偉人の中で最も敬われるバスカニオン教の至宝と呼べる存在で、すべての教会には少女神を模した “天に向かい口を開いている少女の像”が入り口に置かれている。少女神はしばらくすると神の力を失い、それと同時にレイモーン王国のどこかの少女が神の力を得て新たな少女神となる。神の力を失った少女神は1年以内に何らかの形で必ず命を失う運命であり、そのため少女神は非常に短命である。聖階暦2021年現在の少女神はアンブロシアーナ。 聖黎人(せいれいじん) バスカニオン教において少女神の次に主に近いとされる人物。教団の最高権力者。少女神が変わるたびに新たに大司祭の中から選ばれる。聖階暦2021年現在の聖黎人はユールカ。 繁栄の儀(プロスフェストゥム) 4年に1度バスカニオン教の偉人が総本山のフランチェサイズ大聖堂に集まり豊潤と安寧を祈る儀式。司祭の合唱や少女神の舞踊などが行われる。大陸全土のどの国も必ず1人以上を派遣し参列させることになっており、それが重要人物であるほど教会への深い信仰とつながりを示す。儀式の期間は紫暁月30日から8日間だが、大陸中の要人が集まるため紫暁月の間はずっと各国の間で会議や会合が行われ、外交合戦が繰り広げられる。 狂信者(ツェペラウス) バスカニオン教のために命を捨てる覚悟を持った熱烈な信者のこと。少女神を聖母と崇め、教典に精通している。自発的に教会の警備を行うものもいる。 非国教徒(ディセンター) バスカニオン教を信仰せず、その教えを否定する人間のこと。 [先頭へ戻る]
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