ナミテントウ
ナミテントウ
- ナミテントウ Harmonia axyridis Pallas
- ナナホシテントウ Coccinella septempunctata Linne
- オオニジュウヤホシテントウ Epilachna vigintioctomaculata Motschulsky
ナミテントウは体長5~8mm、色彩はいろいろなタイプがあり、全体黄褐色、黄色に黒紋、橙色に黒紋、黒色に赤の2紋や4紋などがある。
カメノコテントウは体長8~13mm、黒色で背面には赤色の亀甲紋がある。
晩秋になると越冬のために家屋へ多数飛来し屋内に侵入してくることがある。戸袋の中や窓サッシの隙間、壁の羽目板の間等に多数が入り込み、その数の多さに不快感や恐怖感を与える。脚の関節から特有の臭いのある黄色い体液を分泌するため、個体数が多くなると臭いやシミ汚染が問題となる。
野外では問題にならないが、時に虫の体液が衣類をシミ汚染する場合があり、特にカメノコテントウは真赤な液を多く出すので要注意。
ナミテントウは成虫・幼虫ともに植物につくアブラムシを食べる。幼虫は黒くトゲが表面に多数生えており、植物の枝や葉の表面を動き回りながらアブラムシを捕食する。卵から成虫になるまで約3週間程度で、3~11月まで活動し、成虫で越冬する。
カメノコテントウはクルミハムシやハンノキハムシの幼虫を捕食する。ナミテントウに混ざって集団で越冬する。
ナミテントウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 13:54 UTC 版)
ナミテントウ(並天道、学名: Harmonia axyridis)は、コウチュウ目テントウムシ科の昆虫。単にテントウムシという和名もある。和名の通り日本やアジアでは多くの地域で普通に見られる代表的種で、天敵製剤としての研究も盛んだが、もともと分布しなかった多くの国でも外来種として拡大しており、問題とする表示もあるが、益虫。
- ^ a b “日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2012年1月21日閲覧。
- ^ 阪本優介『テントウムシハンドブック』(文一総合出版)p5
- ^ 鈴木紀之『すごい進化』(中公新書)p84-85
- ^ a b 古川春男・長谷川仁・奥谷禎一 編『原色 昆虫百科図鑑』集英社、1965年
- ^ 佐々治寛之『テントウムシの自然史』(東京大学出版会)p113-114
- ^ 盛口満『テントウムシの島めぐり』(地人書館)p171-173。元となる論文はBrown P.M.J et al. 2011 The global spread of Harmonia axyridis (Coleoptera: Coccinellidae): distribution, dispersal and routes of invasion及びAdriaens T. et al. 2008 Invasion history, habitat preferences and phenology of the invasive ladybird Harmonia axyridis in Belgium
- ^ 『テントウムシの島めぐり』p68によると、沖縄の個体はナミテントウに存在しないタイプのものが多い。
- ^ 『テントウムシの自然史』p111
- ^ 『テントウムシの自然史』p122
- ^ 『テントウムシの自然史』p114
- ^ 『テントウムシの自然史』p112
- ^ 『テントウムシの自然史』p113
- ^ 『すごい進化』p84-153(第3章全体)
- ^ 『すごい進化』p137-138
- ^ 『テントウムシの島めぐり』p86
- ^ 『テントウムシハンドブック』p39
- 1 ナミテントウとは
- 2 ナミテントウの概要
- 3 分布
- 4 外部リンク
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