長木喰虫
長木蠹虫
長穿孔虫
ナガキクイムシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 01:14 UTC 版)
キクイムシ・ナガキクイムシ類はゾウムシに近い種類の甲虫で、その名の通り木を食べる。多くは地味な体色で小さいが非常に多くの種類が知られる。キクイムシ科、ナガキクイムシ科などいくつかの大きなグループがあり、本病のカシノナガキクイムシはナガキクイムシ科に属する。山形県における観察ではこのキクイムシは6月から7月にかけて枯死木内で羽化し。このキクイムシの成虫にはナラ菌を蓄える場所がある。彼らは羽化後、直ちに新しい木に潜り込む。この時フェロモンによって何十匹ものキクイムシが同じ木の同じような高さに集まり潜り込むという性質があり、これをmass attackなどと呼ぶ。この性質がナラ菌の病原性を強めることを助けるという見方があり、単独では小さい範囲で繁殖し僅かな通水障害しか起こさないナラ菌ではあるが、ナガキクイムシが同じような場所に多数潜り込むことによりナラ菌が広範囲で通水障害を起こし病原性を発揮するというものである。ナラ菌を人工的に接種する場合も接種箇所は多い方が病原性は強いという。
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