ドルーピングポンプ
ポンプ吐出量を、設定した回転数で低減させるパワーステアリング(PS)用ポンプをいう。回転数感応式PSに用いられるポンプである。一般に、ポンプのオイル吐出量は回転数にほぼ比例し、油圧式PSのアシスト力は、オイル吐出量の増加とともに強くなる。そのため、高速になるとエンジン回転に直結するポンプの回転数は高くなり、アシスト量が過大になってハンドルが軽くなりすぎ、安定した操舵ができなくなる。ドルーピングはこの問題を解決する技術で、余ったオイルはバルブ機構で内部漏洩させ、ギヤボックスへのオイル量を制限する。ただし、この方式ではエンジン回転数がシフトポジションで変化するため、車速に対するアシスト力にむらが生じる欠点が残る。この問題は速度感応式PSで解決される。
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