テウクロスと悲劇作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 16:32 UTC 版)
三大悲劇詩人の1人ソポクレースはテウクロスと関係のある悲劇作品『アイアース』、『テウクロス』、『エウリュサケース』を作ったが、現存するのは『アイアース』のみである。この『アイアース』は大アイアースの自殺が主題となっている。この劇におけるテウクロスは大アイアースの死の運命を予言者カルカースから聞かされるが、その死を止めることができず、嘆き悲しみ、またテラモーンに厳しく非難されることを考えて、いっそう悲しみを深くする(そこで現存しない作品『テウクロス』はテラモーンへの弁明が主題ではないかと言われている)。しかしメネラーオスやアガメムノーンが大アイアースの死後も非難したとき、テウクロスは彼らに手厳しい反論で応じた。そこに大アイアースの競技相手だったオデュッセウスがやって来て2人の間に入り、アガメムノーンを説得して大アイアースの埋葬の許しを得る。テウクロスはオデュッセウスの人がらに感銘を受け、友情を結ぶ。
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