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ティークリッパーとしてとは? わかりやすく解説

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ティークリッパーとして

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:26 UTC 版)

カティーサーク」の記事における「ティークリッパーとして」の解説

カティサークは、中国からイギリスまで107日から122日で紅茶輸送することができた。船倉には船員専用ベット無く紅茶全てブリキ製の大きな缶に詰めて湿度乾燥する様に品質保ち、それらを船倉の1番下の100近く並べ置かれ船員たちはそれらの上多くハンモック吊るして寝起きさせていた。船長のみが船首部分に部屋持ったぐらいであった。とにかく品質の高いティーを1番早く運んだ船こそ良い運送費が支払えるとあり競争して成るべく短期間インドからティー運べ多く利益手に入った。その為に他の船より1日でも短い日数で着く事が大切であった。ティークリッパーとして極めて優秀な成績であったが、最短輸送期間の記録更新することも、ティーレース勝利することもできなかった。 1870年2月16日ロンドンから上海へ向けて出発船長ムーディーであった新茶積んで6月25日上海出発し、110日でロンドン着いた。「カティーサーク」のライバルであった「サーモピリー」は福州からロンドンまで、所要106であった一方汽船はより早く新茶運んでいた。 1871年は「カティーサーク」は出遅れ9月4日の上出発であった航海日数107であった1872年は「サーモピリー」との対決となった。両船共に6月17日上海出港[要出典]。7月17日に両船はスンダ海峡至りインド洋では東南東貿易風乗って疾走した。「カティサーク」は「サーモピリー」を400海里引き離したものの8月7日には無風となり、続いて暴風雨遭遇8月15日、「カティーサーク」は舵を失ってしまった。仮舵が作られたが、その間に「サーモピリー」に追い抜かれることになった結局上海からの所要日数は「サーモピリー」より1週間多い123であった。この航海の後乗船していた船主の弟と舵を失った際に意見の対立生じたことが原因ムーディー船長辞職したムーディー辞職に伴い、元船長であったムア復帰してカティーサーク船長となった帆船石炭搭載する必要がないため積載量大きく給炭地に寄航する必要もない。また蒸気船船体用いられる紅茶劣化させる信じられていたために、蒸気船普及した後も、しばらくの間帆船紅茶輸送主役であった。しかしスエズ運河開通により、状況大きく変化したスエズ運河はほとんど無風であり、帆船通過できないのである。そのため、紅茶輸送主役蒸気船へと移行していく。 新茶輸送担い手汽船代わると、ティークリッパーオーストラリア向けの貨物輸送を行うようになった。「カティーサーク」も11月26日ロンドンからメルボルン向かった。それから上海へ向かって積み1873年7月9日上海出発ロンドンまでの日数117日で、遅れて出発した「サーモピリー」にも抜かされていた。ムア陸上仕事戻り、ティプタフトが次の船長となった12月13日シドニーへ向け出発しシドニーからは石炭上海へ運んだ。それからを積むため漢口まで揚子江遡行した。もはや、そうしなければならない状況になっていた。この後1875年1876年1877年輸送したが、1877年が「カティーサーク」が輸送行った最後の年となった1877年11月3日に「カティーサーク」はロンドンからシドニー向けて出発したが、強風のためダウンズ泊地避難同地で嵐の中、他船と衝突し、さらに座礁しそうにもなったがタグボート助けられた。 12月2日に「カティーサーク」はロンドン出発してシドニー向かった。同じ日に「サーモピリー」もメルボルン向けて出発しており、一時8日差をつけられたものの、最終的には「カティーサーク」の方が早く目的地到着したシドニーからは上海石炭運び、それから漢口へ向かうも十分な確保出ず上海から長崎への石炭輸送従事したその後、ティプタフト船長病死一等航海士のウオリスが船長となったシドニーから上海へ石炭輸送行った後、からフィリピン産物切り替えた他のティークリッパー同様にマニラ向かいニューヨーク経て1880年3月5日ロンドン戻った。ここに至ってウィリスは「カティサーク」のティークリッパーとしての運用あきらめた

※この「ティークリッパーとして」の解説は、「カティーサーク」の解説の一部です。
「ティークリッパーとして」を含む「カティーサーク」の記事については、「カティーサーク」の概要を参照ください。

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