タグとテンプレート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 13:35 UTC 版)
ウィキペディアは情報の正確性と中立性を高めるため、記述の際にはその根拠となる出典を示すことを利用者に求めており、「独自研究」を禁じている。 要出典タグは {{要出典|date=2016年1月}}(英語ではかつて {{fact}}で、現在の{{citation needed|reason=Your explanation here|date=January 2016}})と呼ぶテンプレートTemplate:要出典を使用することでウィキペディアの記事上に表示する。date=以降を書かないと「エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。」という警告が赤で出る。参照できる出典が示されていない疑わしい記述の隣に置くことを推奨している。スタイルとしては脚注を挿入する場合と同じように上付き文字で[要出典]という一語を追加し、有効な出典の必要性を解説したページへのハイパーリンクを同時に設定する。そして内部ではその項目を出典が必要な記事としてメンテナンス用カテゴリにリストアップする。この「要出典」テンプレートは2005年6月にオーストラリアのウィキペディアンであるクリス・シャーロック(Chris Sherlock、アカウント名は"Ta bu shi da yu")が開発したものである。 このように視覚的にもわかりやすいマークを使うことで、情報源を必要としているテキストだということがすぐにわかる上に、ウィキペディア内でカテゴリ化されるので、そういった記事に目を光らせることができる。英語版ウィキペディアの記事を例にとると、2009年8月の時点で全体の5%強にあたる約15万5千記事の1つないし複数の章節で出典を要求している。それ以前の状況を見てみると、2008年10月には12万5千前後の記事で用いていた。、その14か月前の2007年8月になると7万5千を僅かに上回る程度しかなかった。 「要出典」に相当するテンプレートは非英語版のウィキペディアでも広く使用されている。日本語版ウィキペディアでも、この「要出典」を始めとしたテンプレートは「かなり厳しく付けられるという傾向」がみられるようになったため、編集初心者が参加しにくくなるなどの事態がみられた。全体で2番目の規模を誇るドイツ語版ウィキペディアはその例外として知られている[要出典]。 一方でニューヨーク・タイムズが言及しているように、半ば偏執的に出所不明の記述を「パトロール」してこのテンプレートを付与してまわる「神経質な編集者」もウィキペディアには存在する。
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