タイムパトロールの道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:13 UTC 版)
「T・Pぼん」の記事における「タイムパトロールの道具」の解説
タイムボート 本作品において使用される個人用のタイムマシン。外見は、流線型の機体の後部に大きなトランクが付属しており、オートバイのように直接またがって運転する。時間移動はレバーを握ることでコンピュータが脳の電流を読み取り、自動的に調整を行う。そのため操縦系統はレバーとスターター、ブレーキペダルのみの単純なもので、メーターなどは存在しない(ただし、後の描写ではメーターの表示に言及するシーンがある)。また、ボートで通常空間を飛ぶこともできる。放置されると自動的に隠れ、登録された声で呼ばれない限り出てこない「自動かくれんぼ機能」が備わっており、タイムマシンの秘密が漏れないようにセキュリティには気を使われているが、かくれんぼ機能が故障したのか、アラビアの町でアラジン少年に拾われ魔法のランプと勘違いされたこともある。 背部に設置された大型のトランクスペースは物品の収納以外にも様々な機能を持つ。現場で何か物品を調達する必要が出てきたとき、タイムパトロール本部に連絡すればこのトランクを通じて必要な物品を時空転送してもらうことができる。その他、航時法や特定の時代で活動するための知識を直接脳へ送り込む「圧縮学習装置」、特定の時代の特定の場所の映像と音声を受信する「ビジプレート」などの機能がトランクスペースに備わっている。第3部からはトランクが小型化された新型機が配備された。圧縮学習法(あっしゅくがくしゅうほう) T・P隊員の初期教育及び任務に必要な情報を知る為の方法。資料を収めたメディアや書物自体をセットし、接触端子を額に取り付ける事で必要な知識・情報を短時間で覚える事が出来る。ただし、この方法で得た知識は繰り返し活用しない限り、自然と忘れてしまい長続きしない。 ぼんは学校の宿題などにも応用しているが上記の特性ゆえ、学業成績にはあまり反映されていない。 制服(せいふく) ちょっとしたバリヤーが張られ、温度・気圧・水圧の変化から守ってくれる。作中では水中での活動を可能にしたり、煮えたぎる熱湯に入っても何ともない、などの描写があった。ただし、第1話でリームがおぼれたり、矢が刺さってT・P隊員が倒れる描写もあり、防御効果がどのように、どれだけあるのかは不明瞭である。第2部で支給されたユミ子の制服はぼんやリームのものとはデザインが異なっており、第3部からはぼんの制服もリニューアルされた。 ヘルメット 核爆発にも耐えられる。だが、ヘルメットは核爆発に耐えられても制服は耐えられるのかは不明。またヘルメット自体についても、ヘルメットの上から槍で叩かれて倒れる描写がある。リニューアルされた制服ではヘアバンド状の装備品に変更され、ヘルメットはなくなった。アニメでは登場しない。 ブーツ かかとが「引き出し超空間」になっていてタイムコントローラーなどの多くのものが入る。 タイムシーバー バッジ状の通信機。時間を超えた通信が出来る。通信可能な時間範囲は設定上では前後14時間前後に限られるとなっているのだが、作中の描写ではリームが2016年からぼんに連絡している描写があり、正確な通信可能な時間範囲は不明。呼び出し音が腹を壊したときの音に似ているらしく、呼び出し音を聞いた周りの人がぼんの健康を気遣って、彼が席をはずすのを容認するくだりが何度かある。『ドラえもん』でのタイムシーバー トランシーバー型。「古道具きょう争(初版からしばらくは「古道具きょう走」)」(てんとう虫コミックス1巻に収録)に登場する。詳しくは、ドラえもんのひみつ道具 (たあ-たお)#タイムシーバーを参照。 フォゲッター 腕輪状の装置でT・P入隊者に最初に与えられる装備品。周囲の人間の大脳に働きかけ、T・P隊員を目撃した記憶だけを選択的に失わせる。起動したフォゲッターの効果範囲内にいる対象はその時点では記憶を失うことはないが、隊員からある程度距離を離れた時点で、T・P隊員に関する記憶が失われる。フォゲッターのスイッチを押していない時に隊員が目撃された場合はそれを忘れさせることはできない。また、写真など他の媒体に記録されたものには当然ながら効果がない。 T・Pが活動中は、この装置を必ず起動させておく規則になっているが、任務達成に現地の人間の協力が必須な場合は、あえてフォゲッターのスイッチを押さないこともある(その場合は現地人に変装し、未来人だとバレないように振舞う必要がある)。ぼんやリームは「スイッチを押し忘れる」というドジを踏むことが頻繁にあり、そのおかげでトラブルに巻き込まれることも多い。この逆に「スイッチを切り忘れた」ため、協力を取り付けた現地人がその記憶をなくしてしまい任務達成の計画に狂いが生じたこともある。 生体コントローラー(せいたいコントローラー) 拳銃のような機械で動物に電極を打ち込むことで、自分の脳からの指令を相手の筋肉に伝え、行動をコントロールする機械。動物を乗り物として利用したり、「困っている人を動物が助ける」という状況を演出するのに使われる。第2話でT・P隊員の装備品が解説されるくだりでは「生体ラジコン」と書かれているが、作品全般では「生体コントローラー」表記が多い。 『ドラえもん』には、同様の効果を持つ「生物コントローラー」という道具が登場する(「グンニャリジャイアン」(てんとう虫コミックス第29巻に収録)に登場する)。 チェックカード 「安全カード」と呼ばれることもある。対象物にかざすと、歴史に影響を与える存在であれば光って知らせる。光の強さは対象の歴史に対する重要度で変化する。T・P隊員が本来の救助対象以外の人物を救助するとき、あるいは生体コントローラーなどで相手を利用するときは、このカードで相手が歴史上の影響がない存在かを確認しなければならない。カードに反応した相手には極力干渉してはならないとされている。『ドラえもん』でのチェックカード 同様の道具が登場。『ワンダーコミック ドラえもん地球大たんけん』(『小学五年生』1990年6月号別冊付録)収録「第二部 生物の進化」(たかや健二作画)で登場。『ドラえもん のび太の新恐竜』では、『ドラえもん』に登場する「タイムパトロール」の隊員であるジルが使用。のび太と新恐竜のキューに反応を示したため、ジルたちタイムパトロールはドラえもんたちの行動には干渉せず、見守る立場を取った。 タイムコントローラー 杖のような形の機械でT・P装備品の中でも正隊員にならなければ支給されない。周囲の時間を遅くさせる「スローモーション」、逆に加速させる「コマ落とし」、一時停止させる「タイムロック」(限度は30分)、時間を逆転させる「巻き戻し」などの操作を手軽に行うことができる。なお、これらのうち「巻き戻し」の機能はタイムボートでも使用可能だが、いずれでの使用も時空間にほころびを生じさせる原因となるため、気軽に使用することは推奨されないとされている。 ホログラム 未来技術によって臨場感たっぷりに作られた立体映像。T・P隊員の依頼に応じて作成される。「自動反応装置」によって、周りで起こった物理現象に自動で合わせる(ホログラムの怪物が、打ち込まれた矢に合わせて倒れる、など)こともできる。現場の文化圏で信仰されている神様の映像を使って、救助対象を助けるための「神託」を演出するという使い方が多いが、リームいわく、大抵の人間は「自分の信じたいことだけ信じる」ため、めったに効果はないとのこと。 エイシャ錠(エイシャじょう) 老化を防ぐ薬。特定の時代に長期間とどまって仕事をするときに飲む。飲み過ぎると赤ん坊になる。 ルーツ探知機(ルーツたんちき) 2つのプラグを1人1つずつ握ると、その2人の共通の祖先がわかる。 系類ガス(けいるいガス) T・Pの新発明。小さな球状の物体で、投げて当てると破裂してガスが出て、その煙を浴びた人同士はマインドコントロールされてお互いを肉親だと思い込む。(ただし相手からは若干不自然に思われる)。T・Pが任務中の時代の人物になりすます必要があるとき、現地で肉親を作るために使用される。ただし効果は両方に及ぶため、効き目が切れるまではT・Pの方もその人に対し家族への情を感じてしまう。 ねむくならない薬 夜間任務などの際に眠くならないように飲む薬。『ドラえもん』に登場するねむくならない薬 効力などは類似しているが、『ドラえもん』では名前が何度か変わっている。詳しくは、ドラえもんのひみつ道具 (はあ-はと)#ハツラツンを参照。 時空ガン タイムトリッパーを追跡する際に標識を打ち込む。標識はタキオンが放射されているため、センサーで探りながら対象者を自動追跡(オート)に設定したボートで追いかける。
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