ソフト・セル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/03 21:56 UTC 版)
ソフト・セル(Soft Cell)は、イギリスの音楽ユニット。マーク・アーモンド(ボーカル)[1]とデイヴ・ボール(シンセサイザー)のふたり。ニュー・ウェイヴの代表的なグループのひとつである。[2]
- ^ ボーカルで作詞者のマーク・アーモンドはゲイであることを公言しており、ヨーロッパのゲイ雑誌などではたびたび紹介されるほどのセレブリティである。日本では一般的には知られていないが、イギリス本国では「Tainted Loveを歌っていた歌手」としての認知度は意外なほど高い。
- ^ ソフト・セルはOMDやヒューマン・リーグ、デペッシュ・モードなどのエレポップ・ユニットの一員として区分されるが、ポップ・シーンでの活動とは裏腹にポスト・パンク・シーンとの交流も盛んだった。そもそも所属していたSome Bizzare Recordsにはアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンやサイキックTVのようなノイズ/インダストリアル系のレーベルメイトが数多く在籍しており、初期ソフト・セルからポスト・パンクの世界に身を置いていたユニットだったと言える。
- ^ とりわけマークはシャンソン界の巨匠ジャック・ブレルや、アメリカの歌手で60年代にはイギリスで活動していたスコット・ウォーカーの影響が大きい。特にスコット・ウォーカーがカバーした曲を自分もカバーするなど、あからさまなリスペクトぶりを見せている。ソフト・セルのいくつかの曲にも彼らの影響が垣間見える。
- ^ マークの歌詞の世界は「耽美」や「ナルシズム」という言葉で語られることが日本では多いが、実際には文学的な言い回しや独特の仕草から誤解されている部分も多く、むしろ初期にはJ・G・バラードのようなパンク的世界観もあり、後期になるとより文学的なジョルジュ・バタイユのような背徳感をシャンソンのような演劇的で詩的な表現で歌っているといったほうが正確といえる。
- ^ 原題は直訳すると「けがれた愛」。全く正反対の意味になってしまった誤訳である。
- ^ 「Sex Dwarf」のリミックスではマークが卑猥なあえぎ声を連発している。しかし性倒錯は初期ソフト・セルにとって格好の題材だった。
- ^ 縛り付けられた裸の女性を半裸の小人がチェーンソーで襲う、裸の多数の男女が生肉を食べながら性行為を行うと言った、放送倫理的に問題のあるSM描写が問題になり、すぐに放送禁止処分を受けたためお蔵入りになってしまった曰く付きのビデオ。
- ^ https://www.softcell.co.uk/say-hello-wave-goodbye-live/
- ^ https://www.softcell.co.uk/o2-concert-live-audio-and-video-releases/
- 1 ソフト・セルとは
- 2 ソフト・セルの概要
- 3 ディスコグラフィ
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