シド・ヴィシャスのカバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 17:56 UTC 版)
「マイ・ウェイ」の記事における「シド・ヴィシャスのカバー」の解説
セックス・ピストルズのベーシストであるシド・ヴィシャスが、アップテンポなパンク・ロック調で発表している。歌詞がうろ覚えだった本人は、アドリブでレコーディングに挑んだ。 オーケストラの伴奏は、サイモン・ジェフスがアレンジしている。このバージョンは、1978年にセックス・ピストルズ名義の曲「ゴッド・セイヴ・ザ・ピストルズ」(原題:No One Is Innocent)との両A面シングルとしてリリースされ、全英7位を記録。また、ヴィシャスの没後の1979年12月にリリースされたアルバム『シド・シングス』にも収録されており、バッキング・トラックはシングル・バージョンと同じだが、ボーカルは一部を除き別テイクに差し替えられたという説もある。 2007年のインタビューで、ポール・アンカが「セックス・ピストルズのバージョンは不安定だけど、興味はあった。でも、僕は彼(ヴィシャス)の誠実さを感じたね」と語った。 映画『ザ・グレイト・ロックンロール・スウィンドル』には、元々ヴィシャスが観客に発砲して2人の観客が席に沈んで死んでいき、そしてシドはにやついて銃を捨て、観客にV字をみせてステージへの階段をのぼっていく映像があった。監督のジュリアン・テンプルは、元の暴力的な映像を削除し、1950年代からストックされた映像に置き換えた。検閲後のバージョンでは、単に観客へ激しく銃を撃つシドを示すのみで、弾丸や死体の映像はすべて削除された。ミュージック・ビデオは、アレックス・コックス監督の映画『シド・アンド・ナンシー』でシド(ゲイリー・オールドマン)がガールフレンドのナンシー・スパンゲン(クロエ・ウェッブ)を殺害する様子を描いている。しかし、映画の中では、彼女は起きて2人で抱き合ったまま暗転する。 ヴィシャスによるカバーは、1990年の映画『グッドフェローズ』のエンド・クレジットで再生されている。当初はフランク・シナトラのバージョンが使用される予定だったが、シナトラに断られたためヴィシャスのバージョンが代わりに使われた。
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