ガラス工芸
ガラス工芸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/31 13:56 UTC 版)
カルモーにおいて初めてガラス工芸が行われたのは、ブレ・レ・ミーヌにガブリエル・ド・ソラージュが持つドメーヌにおいてで、1754年5月2日のことである。彼らは王家の諮問委員会の判断を受けて行った。ガラス工芸では火を必要とするためカルモーの石炭を消費した。1850年代までは、生産量は年間500万本を超えず、会社は百人の従業員を雇用していた。1856年、ガラス工芸工場はウジェーヌ・レセギエ(トゥールーズの裕福なガラス瓶商人)に貸し出された。彼は1862年にサント・クロティルド・ガラス工場を建設した。そこは、1857年からアルビと、1864年からトゥールーズとカルモーの区間をつなぐ新しい鉄道駅に近接していた。レセギエが後押しをして、産業は成長した。サント・クロティルド工場では1880年に300人の従業員がいた。様々な機械化プロセス、そして5機の新しいシーメンス製高炉の購入後、1887年には800人の従業員を抱えた。一日の生産量はボトル3万本に達した。ブドウを襲ったフィロキセラ流行と、機械化が事業とガラス工芸に従事する労働者の賃金に影響を与えた。労働者は1890年にガラス工芸労働組合会議所を結成した。 前述のように、1892年7月、サント・クロティルド工場の賃金労働者ジャン・バティスト・カルヴィニャックは、彼の労働組合活動に関連する不在を理由に解雇された。カルヴィニャックを支援しようと、他の労働者たちは約4か月間ゼネストを続けた。妥協しないレセギエはロックアウトを課した。ジャン・ジョレスが労働者側を支援したにもかかわらず、レセギエが県当局の支援を受けて勝利した。フランス全土から労働者を人事募集し、雇用したうえで工場を再稼働したのである。ストライキを行っていた工場の元労働者たちは、ジャン・ジョレスと寄付者に支援を受け、1896年にアルビに完全な自己管理型のガラス工場を創設した。同じころ、サント・クロティルド工場は1931年まで稼働した。サント・クロティルドでの製造過程は、さらに人手のかかる余地が少なくなった。ガラスに空気を送り込む送風が機械化されたためである。
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ガラス工芸
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詳細は「イスラムガラス」を参照 ウィキメディア・コモンズには、イスラームのガラス工芸に関連するカテゴリがあります。 イスラーム時代以前より、地中海沿岸ではローマ由来の宙吹きガラス、ペルシアではサーサーン朝由来の面カット装飾を用いるガラスが作られていたが、アッバース朝時代に入り両者が融合し独自の発達を遂げ、イスラームのガラスは世界の最先端となりヴェネツィア共和国などのヨーロッパ諸都市にも強い影響を与えた。ガラスのカッティング技法による装飾が流行し、レリーフ・カットなどの技術が誕生している。11世紀に入るとエジプト・フスタートを中心として新しい技術が次々と生まれ、被せガラスの手法を用いた作品などが生み出された。また、ガラス工芸で生み出された技術は陶芸にも用いられ、イスラーム美術独特の陶芸技法であるラスター彩が誕生している。 さまざまな器形がある中でも代表的であったのは、モスク・ランプ(英語版)とも呼ばれる大型の吊りランプだった。エナメル彩の豪華なランプがモスク、マドラサ、廟墓などに神を光に喩えた以下のクルアーンの章句を添えて寄進されるのが常であった。 「 アッラーは天と地の光である。その光は喩えるなら壁龕に置かれたランプである。ランプはガラスに包まれ、ガラスは輝く星のよう。 」 —『クルアーン』24章35節(光の章) 小型のランプは10世紀頃から作られ始め、13世紀からエナメル彩で装飾され、14世紀に大型化して盛んに寄進されるようになった。モスク・ランプにはクルアーンからの引用のほかに寄進者の賛辞も書かれ、紋章や文様でおおわれた。ランプの内側に彩色されているため、点灯はしなかったという説が有力である。 サーマッラーの宮殿由来の、モザイクガラスのタイルの破片。836年頃。ルーヴル美術館蔵 エデンホールの幸運(英語版)と呼ばれるエナメル彩装飾の杯。十字軍が持ち帰ったとされるグラス。 マムルーク朝のスルタン、ナースィル・ムハンマド(1294-1340)の名前が入ったエナメル彩ガラスのモスク・ランプ。クルアーン24:35が書かれている。ルーヴル美術館蔵 無数のランプが提げられたスルタンアフメト・モスク内部。17世紀 吹きガラスの撒水器。12-13世紀
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