カプサイシノイド類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 01:56 UTC 版)
カプサイシンはトウガラシ中の主要なカプサイシノイドである。その他にはジヒドロカプサイシンがある。これらの2つの化合物は量の少ないノルジヒドロカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシンよりも味および感覚が2倍程強い。純粋なカプサイシノイド類の希薄溶液は異なる種類の辛味を生む。しかしながら、これらの差異はより濃い溶液では見られない。 カプサイシンはトウガラシの房室間隔壁において、バニリルアミンに分岐鎖脂肪酸を付加することで合成されていると考えられている。具体的に、カプサイシンはバニリルアミンと8-メチル-6-ノネノイル-CoAから作られる。 生合成は、Pun1遺伝子座に座乗し、推定アシルトランスフェラーゼをコードしているAT3遺伝子に依存している。 6種の天然カプサイシノイド類に加えて、一つの合成カプサイシノイドがある。ノナン酸バニリルアミド(英語版) (VNA, PAVA) が、カプサイシノイド類の相対的辛味を決定する基準物質として用いられる。 名称略称典型的な相対量スコヴィル値化学構造カプサイシン C 69% 16,000,000 ジヒドロカプサイシン DHC 22% 16,000,000 ノルジヒドロカプサイシン NDHC 7% 09,100,000 ホモジヒドロカプサイシン HDHC 1% 08,600,000 ホモカプサイシン HC 1% 08,600,000 ノニバミド PAVA 09,200,000
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