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エスファハーンのジャーメ・モスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 03:02 UTC 版)

エスファハーンのジャーメ・モスクペルシア語: مسجد جامع اصفهان‎; Masjid-e-Jāme`-e Eṣfahān)は、イランエスファハーンにある会衆のモスク[1]金曜モスクペルシア語: مسجد جمعه‎; Masjid-e-Jom`eh)ともいう[2]771年に建築されたエスファハーンでもっとも古いモスクであり、絶え間無く建築活動が行われた結果、建物のどの部分がどの時代に建てられたのかすら特定が困難な複雑な歴史を持つ[3]。イランにおけるモスク建築史を体現している建築物とも言え、イスラム建築研究者の石井昭は「建築様式の博物館である」と評している[4]。イタリア中東研究所(IsMEO)が1970年代に発表した研究報告書を元に独自調査を行ったイスラーム美術史・文化史研究者のオレグ・グレーバー Oleg Graber は、エスファハーンのジャーメ・モスクは少なくともブワイフ朝時代、セルジューク朝時代、イルハン朝時代、ティムール朝時代、サファヴィー朝時代、アフシャール朝時代以降の6つの時期に区分し、分類できるとしている[5][6][7]ユネスコ世界遺産に登録されている[8]




  1. ^ 「ジャーメ」とはグランド・モスク(grand、congregational Mosque)Jameh Mosque、語源はジャマア(جَمَعَ jama`a )集まることを意味する。
  2. ^ 「ジョムエ( جمعه Jom`eh/Jum`ah)」あるいは「ジュムア」はイスラーム教の集団礼拝日にあたる金曜日のことである。
  3. ^ 羽田1994、p.137。
  4. ^ 石井昭 - 『イスラーム建築の様式と技法』(1977年、ディティール誌)
  5. ^ The Formation of Islamic Art
  6. ^ 羽田1994、pp.137-138。
  7. ^ a b 日本建築学会1995、p.522。
  8. ^ UNESCO (2012-July). “Masjed-e Jāmé of Isfahan”. 2012年7月1日閲覧。
  9. ^ 羽田1994、p.138。
  10. ^ 羽田1994、p.139-140。
  11. ^ 羽田1994、p.142。
  12. ^ a b 羽田1994、p.143。
  13. ^ 羽田1994、p.144。
  14. ^ 冨士房インターナショナル 「トルコ・イスラム建築」 飯島英夫 p41
  15. ^ 冨士房インターナショナル 「トルコ・イスラム建築」 飯島 英夫 p41
  16. ^ 羽田1994、p.146。
  17. ^ 羽田2006、p.13。
  18. ^ 冨士房インターナショナル 「トルコ・イスラム建築」 飯島 英夫 p40 
  19. ^ Shabestān 夏期などに夜の礼拝を行う場所。周囲を建材で厚く覆い、夏期の熱気を遮断して礼拝時の便を図った。
  20. ^ 日本建築学会1995、p.521。
  21. ^ 冨士房インターナショナル 「トルコ・イスラム建築」 飯島英夫 p41
  22. ^ 冨士房インターナショナル 「トルコ・イスラム建築」 飯島 英夫 p42
  23. ^ 森北出版株式会社 「建築入門シリーズ西洋建築史」 谷口 汎邦/監修 吉田 鋼市/著
  24. ^ 冨士房インターナショナル 「トルコ・イスラム建築」 飯島 英夫 p42


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