ウェーバー・バー
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ウェーバー・バー (英: Weber bar) とは、メリーランド大学の物理学者、ジョセフ・ウェーバーが発明・建造した共振型重力波検出装置である。直径 2 m および 1 m のアルミニウム円筒の重力波アンテナから成る[1]。
- ^ a b c Lindley, David. “A Fleeting Detection of Gravitational Waves”. 2006年5月6日閲覧。
- ^ Weber, J. (Jun 1968). “Gravitational-Wave-Detector Events”. Phys. Rev. Lett. (American Physical Society) 20 (23): 1307–1308. doi:10.1103/PhysRevLett.20.1307 .
- ^ “David Lindley "A Fleeting Detection of Gravitational Wave"”. Physical Review Focus (2005年12月22日). 2013年8月28日閲覧。
- ^ “Were gravitational waves first detected in 1987?”. The physics arXiv blog (2009年3月4日). 2009年3月4日閲覧。
- ^ Qadir, Asghar (2009). "Gravitational Wave Sources May Be "Closer" Than We Think". arXiv:0903.0252 [astro-ph.GA]。
- ^ Einstein: A Centenary Exhibition. Edited by the National Museum of History and Technology. Washington, D.C.: Smithsonian Institution Press, 1979.
- ^ “Resonant Bar Detector Dedicated at Hanford”. The LIGO web newsletter. 2012年3月29日閲覧。
- ^ 中野董夫・菅野禮司共著「相対性理論はむずかしくない」1972年12月25日初版 講談社
- 1 ウェーバー・バーとは
- 2 ウェーバー・バーの概要
- 3 関連文献
ウェーバー・バー
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「ジョセフ・ウェーバー」の記事における「ウェーバー・バー」の解説
ウェーバー・バーはウェーバーが考案した共振型重力波検出器の一つで、1968年、ウェーバーは太陽系の属する銀河系のほぼ中心から来る重力波を検出したとフィジカル・レビュー・レターズに発表した。それから40年余りたった2016年の2月、アメリカの研究チームが重力波を直接検出した、として発表した。過去にはジョゼフ・テイラーらによる「重力研究の新しい可能性を開いた新型連星パルサーの発見」がある。これは連星パルサーがお互いの公転周期が徐々に小さくなっていることの発見であり、これを重力波でエネルギーが放出され続けたと考えることでアインシュタインの一般相対性理論が予言する値と誤差の範囲内で一致することを見出したものである。当時はこれが重力波の存在を裏付ける有力な証拠とされ、テイラーは、1993年ラッセル・ハルスと共にノーベル物理学賞を受賞している。 彼は、また、他の天文学者が超新星SN1987Aの爆発を観測したのと同時刻に重力波を検出したと発表した。彼の実験に対して、元の重力波の強度では、彼の考案した装置による測定は不可能だとして、多くの物理学者は関心を示さないが、2次的な検出だと仮定すれば、1万倍程度に増幅した重力波を検出した可能性も否定できないとする研究チームもある。
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