インド占星術
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インド占星術(インドせんせいじゅつ、梵: Jyotiṣa)は、インドに伝わる占星術のこと。インド本国の他、ネパールやチベットなど周辺の地域でも行われている。 もともと、白道上の月の位置に着目したナクシャトラ(中国系暦法・占星術では二十七宿という)を用いた占星術だったが、ヘレニズム時代にギリシアから太陽と月、5惑星とラーフ、ケートゥといった九曜、十二宮と十二室に基づくホロスコープ方式の占星術を取り入れて、現在のナクシャトラ(白道二十七宿)と黄道十二宮を併用した形になったと言われているが、古い時代のことなのではっきりしたことはわかっていない。 また仏教に取り入れられたものは、簡略化(月の厳密な度数で決めず、1日に1つというように割り当てる)・仏教化し 『宿曜経』 にまとめられ、密教の一部として中国に伝えられた。さらに、平安時代には日本にも伝えられて宿曜道となった。
- ^ Pingree, David (1963). “The Indian Iconography of the Decans and Horâs”. Journal of the Warburg and Courtauld Institutes (The University of Chicago Press) 26 (3-4): 255. doi:10.2307/750493 .
- ^ 惑星等・宮・室などの象意は変わらないが、アスペクト等や表示体という概念や星座によるダシャーなどがパラーシャラ方式と違う。
- ^ ジム・テスター 『西洋占星術の歴史』 山本啓二 訳、恒星社厚生閣、161-163頁。
- ^ a b Sutton, Komilla (1999). The Essentials of Vedic Astrology, The Wessex Astrologer Ltd, England, p.21.
- ^ Sutton, Komilla (1999). The Essentials of Vedic Astrology, The Wessex Astrologer Ltd, England, pp.61-64.
- ^ Charak, Dr. K.S. (1996). Essentials of Medical Astrology, Uma Publications, pp.5-6.
- 1 インド占星術とは
- 2 インド占星術の概要
- 3 脚注
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