アルカリ‐きんぞく【アルカリ金属】
読み方:あるかりきんぞく
アルカリ金属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 01:15 UTC 版)
第1族元素に属する元素の多くは、歴史的に物質的性質に基づく古い分類名称である「アルカリ金属」と呼ばれている。 物質元素の単体を探索する過程で金属としての性質が共通に見出されたもののうち、その後の分類の着目点に化学的性質が加わり、他元素と結合しやすい化学的性質をもつものから「アルカリ金属」が分類された。さらに電子構造の違いによる族の分類で、第1族元素に分類する過程で水素にもアルカリ金属との共通性が見出された。一方で、典型元素の単体においては周期が小さいほど共有結合性が強く、周期が大きいほど金属結合性が強くなる傾向があるが、第1族元素では水素のみが共有結合を示すという顕著な違いがあり、この厳密な意味では第1族元素とアルカリ金属は同等とみなすことはできない。 しかし、周期表の理解においてはここまでの厳密な分類は必要ではないとし、共通性の存在と歴史的背景により第1族元素とアルカリ金属は同等として扱われることも多い。 400-500 GPa という非常な高圧下では水素も金属の性質を持つという理論があり、天文物理学の観測では土星や木星には重力による縮退で相転移を起こした金属水素が大量に存在する可能性が示唆されている。地球においても高圧実験によりその存在を確かめようとする努力が続けられているが、いまだ確認に至っていない。これまで研究では金属水素は電子のバンドギャップが非常に小さいものの完全にはゼロにならない可能性が報告され、伝導電子にはわずかな制約が生じ完全なアルカリ金属にはならないとされている。
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アルカリ金属
出典:『Wiktionary』 (2021/06/13 07:55 UTC 版)
名詞
発音(?)
- あ↗るかりき↘んぞく
翻訳
- アフリカーンス語: alkalimetaal (af)
- 英語: alkali metal (en)
- エスペラント: alkala metalo (eo)
- オランダ語: alkalimetaal (nl)
- スウェーデン語: alkalimetall (sv) 通性
- チェコ語: alkalický kov (cs) 男性
- 中国語: (繁): 鹼金屬/ (簡): 碱金属 (jiǎn jīnshǔ)
- 朝鮮語: 알칼리금속 (ko)
- ドイツ語: Alkalimetall (de) 中性
- フィンランド語: alkalimetalli (fi)
- ベトナム語: kim loại kiềm (vi)
- ペルシア語: فلز قلیایی (fa) (felez-e qaliâyi)
- マレー語: logam alkali (ms)
- ロシア語: щелочной металл (ru) 男性
「アルカリ金属」の例文・使い方・用例・文例
- アクチニンの分解物として存在するアルカリ金属類の放射性元素
- 柔らかくて銀灰色の1価のアルカリ金属元素
- アルカリ金属グループの軽い軟質の銀白金属元素
- アルカリ金属に属する、柔らかい銀色の金属元素
- アルカリ金属グループの銀の柔らかいすべすべの金属元素
- アルカリ金属グループの柔らかく銀または白、または黄色っぽい金属元素
- アルカリ金属の水酸化物は、強アルカリ性である
- フランシウムという原子番号87の放射性アルカリ金属元素
- アルカリ金属に属する金属元素
- セシウムという原子番号55のアルカリ金属希元素
- リチウムという原子番号3のアルカリ金属元素
- ナトリウムというアルカリ金属元素
- アルカリ金属という,金属元素の分類
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