はにかむ
「はにかむ」とは・「はにかむ」の意味
はにかむとは、恥ずかしそうにうつむく様子を意味する言葉である。主に若い女性や子供に見られる現象で、意識をしすぎるあまり、あるいは情報に感情が追い付かない時に現れる。人としてはよくある感情のため男性の現象としても存在するものだが、少しの恥ずかしさから来る感情なので「ものすごく恥ずかしい」とはまた少しニュアンスが異なる。なお、はにかむは「恥ずかしそうに微笑む」という意味だと解釈している人も多いがこれは間違いで、はにかむはあくまでも「恥ずかしそう」あるいは「照れくさそうにする」という意味を持つ。また、はにかむの漢字は存在せず、辞書にもはにかむは「はにかむ」とひらがなで記載されているため、「はにかむ」と表記することが正しい表記法となる。なお、はにかむには他にも2つの意味があり、1つ目は「むき出しの歯」、2つ目は「歯が不ぞろいに生えている、重なって生えている歯」という意味がある。「むき出しの歯」は犬などの動物が威嚇する時などに見られる現象で、「歯が不ぞろいに生えている」は歯並びが悪いということを指す。しかし、これらを「はにかむ」と言う言葉で表すことはほとんど無く、使用しても意味が通じない可能性の方が高いので、そのまま「むき出しの歯」「歯が不ぞろいに生えている」と表現した方が無難である。だが、「歯が不ぞろいに生えている」は、はにかむの語源でもあり、この言い方が「むき出しの歯」に展開され、そこから「むき出しの歯」は恥ずかしそうだが笑っているように見えることから、「はにかむ」は恥ずかしそうな、照れくさそうな様子を表す言葉として使用されることとなった。
この「恥ずかしい」や「照れくさい」という感情は、受け取る人によっては「可愛く」映ることもあり、感情に訴えかけるものでもあるので、しばしば楽曲の歌詞にも使用される。特に、恋愛や若者の青春時代を歌う楽曲に見られるもので、切なさや愛おしさ、言葉にできないもどかしい感じを表す言葉として使われるケースが多い。
「はにかむ」の熟語・言い回し
はにかんだ笑顔とは
はにかんだ笑顔とは、照れくささを感じる控えめな笑顔のことである。本心では嬉しい、楽しい、などのポジティブな気持ちが湧いているが、どこか恥ずかしい、という気持ちが混ざり合ったような笑顔を指す。
はにかんだような笑顔とは
はにかんだような笑顔とは、上述した照れくさいという気持ちを含めた控えめの笑顔をしているような、していないような、はっきりと認識することが難しい笑顔のことである。そのため、はにかんだ笑顔なのか愛想笑いなのかはっきりとした感情を読み取ることができず、相手の心情を深く考えて気持ちを汲んで対応をする必要がある。
はにかむ笑顔とは
はにかむ笑顔とは、はにかんだ笑顔と同様の意味となる。
「はにかむ」の使い方・例文
「恥ずかしがっている様子」を表す「はにかむ」の例文には、「あの子のはにかむ様子は可愛くてたまらない」や「赤ちゃんがはにかむなんて、初めて見た」、「彼女のはにかむ姿を見て、なんだか愛おしい気持になった」や「はにかむのは、彼にとっては日常茶飯事だよ」などが挙げられる。また、「はにかむことは悪いことじゃないよ」や「彼の態度は、はにかむというよりも自虐的なものを感じる」、「子供がはにかむのってよくあることよ」や「はにかむ笑顔を見せられて、なぜか困惑してしまった」なども例文となる。なお、他の意味となる「はにかむ」は、「はにかむ動物からは逃げた方が良い」や「はにかむ犬は怖いとしか言いようがない」、「私のはにかむ歯並びはコンプレックスの一つです」や「彼のはにかむ歯並びの矯正法は成功したようだ」などが例文として挙げられる。はにか・む
ハニカム【honeycomb】
「はにかむ」の例文・使い方・用例・文例
品詞の分類
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