刀剣柄巻
名称: | 刀剣柄巻 |
ふりがな: | とうけんつかまき |
芸能工芸区分: | 工芸技術 |
種別: | その他 |
選択年月日: | 1956.03.31(昭和31.03.31) |
選択要件: | |
備考: | |
解説文: | 刀剣の柄【つか】の補強と装飾を同時に図り、加えてその持ち具合をよくする柄巻【つかまき】技法は、わが国に古くから伝承される特殊な工芸技術である。古代から中世にかけて、銀線や鉄板・金銅板を柄に巻く異例もあるが、籐や皮を用いる千巻の手法が常用された。中世末期以後になると、高度の技術が要求されるつまみ巻、ひねり巻など、各種の手法も大いに利用された。江戸期には撚糸を丹念に組上げる網代や蛇腹などの複雑な技法が考案され、柄巻の種類も多岐にわたった。柄巻の方法は、鞘師【さやし】の仕上げた朴製の柄に鮫皮【さめかわ】を着せて保護、防水し、柄の棟方【むねかた】と刃方【はかた】に経木を当てて形を整え、込紙【こめがみ】を巧みに用いて柄糸を巻締めるもの。巻き方には、技法により、平巻、ひねり巻、つまみ巻があり、巻締めるパターンにより、菱巻、片手巻などがある。 |
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