ディーゼル車(でぃーぜるしゃ)
ディーゼル車は、軽油を燃料として走行する車のことである。燃費がやすくあがるので、大型トラックやバスは、ほとんどがディーゼル車である。そのほか、四輪駆動の自動車でもディーゼルを使っている車種がある。
ディーゼル車は、大気汚染の主因として、各地で規制の対象になっている。これは、ディーゼル車が、窒素酸化物やPM(浮遊粒子状物質)を排出するためである。
まず、窒素酸化物は軽油中の窒素成分から発生する物質である。光化学スモッグの原因になる。光化学スモッグは、窒素酸化物を含む大気から刺激性の物質が生成され、これによって霧がかかったようになる現象のことである。目やのどの粘膜に痛みなどの刺激を与える。
次に、浮遊粒子は、気管に侵入してぜんそくの原因になる。PMは、ススや黒煙に含まれる浮遊粒子のことである。軽油中の硫黄酸化物が発生源である。粒子が直径10ミクロン以下と非常に小さいため、呼吸を通じて気管に入り、気管支炎やぜんそくの原因になる。
(2000.06.11更新)
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